
モバイル型Wi-Fiルーターとは?詳しい使い方を解説

モバイル型Wi-Fiルーターやポケット型Wi-Fiと呼ばれる小型のデータ通信端末を利用することで、外出先でもスマホの通信量を減らさずにインターネットが利用できるようになります。
また、外出先のみならず、自宅の固定回線の代わりとして使うことも可能です。
今回は、モバイル型Wi-Fiルーターの特徴やメリット、利用が向いている人や選び方のポイントについて解説します。モバイル型Wi-Fiルーターが届いてから使用するまでの手順についても詳しくご紹介しているため、参考にしてみてください。
※本記事は2022年11月1日に作成されたものです。
現在の状況とは異なる可能性があることをあらかじめご了承ください。
目次
モバイル型Wi-Fiルーターを上手く活用するには
こちらでは、モバイル型Wi-Fiルーターの特徴や、どんな人に向いているのかを解説します。
また、モバイル型Wi-Fiルーターを上手に活用するには、自分に合ったサービスを選ぶことも大切です。選び方についてもご紹介しているため、参考にしてみてください。
モバイル型Wi-Fiルーターとは何か
モバイル型Wi-Fiルーターは、小型のデータ通信端末です。中にSIMカードを挿入し、電波を使ってインターネットにつなげます。
無線回線のため、開通工事が必要ありません。契約後に端末が届いたら、充電後に簡単な設定をすればすぐにでも使えるでしょう。
Wi-Fiに対応したパソコンやスマートフォン、タブレット、ゲーム機などとモバイル型Wi-Fiルーターを無線LANで接続することで、インターネットの利用が可能です。
自宅でインターネットを利用する場合の主な方法としてはモバイル型Wi-Fiルーターの他に固定回線、ホームルーターなどがありますが、モバイル型Wi-Fiルーターが固定回線やホームルーターと大きく異なるのは、持ち運びが可能であるということです。
モバイル型Wi-Fiルーターが1台あれば、自宅にいるときだけでなく外出時もWi-Fiを利用してインターネットを楽しめます。モバイル型Wi-Fiルーターは手のひら程度のコンパクトなサイズですから、カバンに入れて手軽に持ち運べるでしょう。
また、バッテリーを内蔵しているため、コンセントがない外出先でも利用可能です。
モバイル型Wi-Fiルーターの使用はこんな人におすすめ
モバイル型Wi-Fiルーターのおおまかな特徴を踏まえた上で、どんな人に向いているのかをご紹介します。
当てはまる人は、ぜひモバイル型Wi-Fiルーターを検討してみましょう。
○スマートフォンのデータ使用量が多い人
大手キャリアのスマートフォンは、大容量のデータ通信を使う人や通信量が少なめの人、それぞれに向けたプランを提供していることが多いです。格安SIMなどでは、1GB、3GBなどデータ容量を選択できる場合もあります。
普段よくスマートフォンを使ってデータ通信を行っている場合、月末に通信量が不足してしまって速度制限がかかるケースもありますよね。月末が近づくと通信量を節約しながらインターネットを使用しているという人も多いのではないでしょうか。
そのような場合にモバイル型Wi-Fiルーターを持っていれば、スマートフォンの通信量だけでなくモバイル型Wi-Fiルーターの通信量を使ってインターネットを楽しめます。スマートフォンの契約プランは、通信量が少ないプランにして費用を抑えることも可能です。
○外出先でインターネットを使う機会が多い人
外出先でスマートフォンやパソコン、タブレットなどを使用する機会が多い人にもおすすめです。
外出先でパソコンやタブレットなどを使ってインターネットにつなげる場合、公共の施設などではフリーWi-Fiを利用する方法もあります。ただし暗号化されていないフリーWi-Fiは、通信が盗聴されたりのぞき見されたりといった安全面での懸念もあるのです。
スマートフォンの通信機能を使ってテザリングすることで、外出先でもパソコンなどをインターネットに接続もできますが、スマートフォンのデータ通信量を消費してしまいます。
外出先でインターネットを使う機会が多い人は、モバイル型Wi-Fiルーターを検討してみてはいかがでしょうか。
○工事不要ですぐに利用したい人
モバイル型Wi-Fiルーターは、光回線などと違って開通工事は必要ありません。光回線を使用する際に工事が必要な場合、業者との日程調整などでインターネットをすぐに使うことが難しいケースもあります。
一方でモバイル型Wi-Fiルーターの場合は、申し込みをして手元にモバイル型Wi-Fiルーターが届けば、すぐにでも使用開始できるのです。最短即日で発送してくれるところもあるため、スピーディにインターネットを始められるというメリットがあります。
○自宅やインターネットを使う場所が対応エリア内にある人
モバイル型Wi-Fiルーターを使用してインターネットに接続するには、対応エリアであることが前提です。
モバイル型Wi-Fiルーターを提供する会社の公式サイトなどでは、対応エリアを公開しています。広い範囲に対応しているサービスであれば、対応エリア内である可能性も高まるでしょう。
公式サイトなどで対応エリアを確認したり、エリアの相談窓口に問い合わせたりして、対応エリア内にあるかどうかチェックしてみましょう。
自分に最適なモバイル型Wi-Fiルーターを選ぶポイント
au、ドコモ、ソフトバンクといった携帯電話会社やWiMAXなど、モバイル型Wi-Fiルーターサービスはさまざまな企業から提供されています。数あるモバイル型Wi-Fiルーターの中から自分に合ったものを選ぶためには、それぞれの特徴をよく比較検討しましょう。
こちらでは、モバイル型Wi-Fiルーターを選ぶ際にチェックしたいポイントについて解説します。
○データ通信量
月間の通信容量に制限が設けられていたり、決められた日数内で通信容量に制限が設けられていたりすることが多いです。
たとえば高画質での動画の視聴やオンラインゲームなどは、通信量を多く必要とします。利用方法に適したデータ通信量のモバイル型Wi-Fiルーターを選びましょう。
決められた容量に達すると速度制限がかかってしまうケースが多いため、快適にインターネットを使えなくなってしまいます。追加課金で容量を買い足せることもありますが、結果的にコストがかかってしまうこともあります。
ご自身の利用方法に適したデータ通信量を選びましょう。
○対応エリア
端末によって利用できる回線が違うため、使いたい場所が対応エリアに含まれているかを確認する必要があります。対応エリア外であれば、そもそも使用できません。
au、ドコモ、ソフトバンクが提供するモバイル型Wi-Fiルーターは、基本的にスマートフォンで利用する回線と同じです。BroadWiMAXでは「WiMAX2+」や「WiMAX+5G」という回線を使っており、これらに加えて「au4GLTE」や「au5G」回線も利用できます。
○月額料金
モバイル型Wi-Fiルーターは光回線などと比べると月額料金が安い傾向にありますが、提供している会社によって料金は変わってきます。
また、毎月の月額料金には、基本利用料だけでなくオプション利用料や端末の分割購入費用、端末レンタル費用なども必要になってくるのが一般的です。サービスによっては、端末購入代金無料やレンタル無料などを行っていることもあります。
キャッシュバックキャンペーンなどを実施している場合はさらにお得になるケースもあるため、キャンペーンもあわせてチェックしましょう。
○契約期間・違約金
モバイル型Wi-Fiのサービスでは、2年、3年など契約期間が決められていることもあります。契約期間内に途中解約すると違約金が発生することが多いため、短期間だけの使用を想定している方はとくに注意しましょう。
たとえばBroadWiMAXのギガ放題バリュープランは2年の契約期間が定められています。途中解約すると、3,883円(税込)の違約金がかかります。
ただしBroadWiMAXでは「いつでも解約サポート」というサービスを提供しており、BroadWiMAXが紹介する他社のインターネットに乗り換えをすれば違約金がかかりません。
契約期間や違約金については、キャンペーンなども含めてチェックしておきましょう。
○端末の特徴・スペック
端末によってスペックが異なります。主にチェックしたい項目は以下の3つです。
● 連続通信時間
● 最大通信速度
● 最大接続可能台数
1回の充電で1日中モバイル型Wi-Fiルーターを使用したい場合は、できるだけ連続通信時間が長い端末を選びましょう。連続通信時間はバッテリーの容量によって決まりますが、バッテリーの持ちは利用状況によっても変わってきます。
最大通信速度はあくまで目安であり、いつもその速度を出せるわけではありませんが、端末を比較する際にはぜひチェックしておきたい項目です。
同時に接続できるデバイスの台数も要チェックです。パソコンやスマートフォンなどを家族で同時に使う場合などはとくに注意しましょう。
Wi-Fiルーターの種類
Wi-Fiルーターを使うことで、パソコンやタブレットなどを直接ケーブルでつなげなくても、無線でインターネットの利用が可能です。こちらでは、Wi-Fiルーターの種類について見ていきます。
Wi-Fiルーターは大きく分けて2種類
Wi-Fiルーターには大きく分けて2種類あります。1つは今回ご紹介しているモバイル型Wi-Fi、もう1つは据え置き型Wi-Fiです。ここで解説する据え置き型Wi-Fiは、ホームルーターといわれる 機器を想定しています。
どちらも工事不要で、ルーターが届いたら簡単な設定をして、すぐにでも使うことが可能です。それぞれのルーターの特徴の違いを知った上で、自分に合ったWi-Fiルーターを選びましょう。
モバイル型Wi-Fiと据え置き型Wi-Fiの特徴を比較
モバイル型Wi-Fiと据え置き型Wi-Fiの特徴について、項目別に比べてみます。
○電波が届く範囲
両者に大きな違いはありませんが、どちらかというと据え置き型Wi-Fiの方が電波を届ける力が強いといわれています。
据え置き型Wi-Fiの方が本体が大きくてアンテナも大きいため、通信が安定しやすいのが特徴です。広い家や2階建てなどの住宅で、家族みんなで使う場合には、据え置き型Wi-Fiの方が適しています。
一方で、1人暮らしであったり、家の中でインターネットを使う人が限られていたりする場合は、モバイル型Wi-Fiでも充分でしょう。
○同時に接続可能な台数
Wi-Fiルーターは同時に複数のデバイスをインターネットにつなげられます。ただ、ルーターによって同時に接続できる台数に違いがあります。
一般的にモバイル型Wi-Fiの方が同時に接続できる台数が少なく、据え置き型Wi-Fiの方が多いのが特徴です。
たとえばBroadWiMAXで提供しているモバイル型Wi-Fi「SpeedWi-Fi5GX11」は、同時接続台数が最大で16台です。一方で据え置き型Wi-Fi「SpeedWi-FiHOME5GL12」は、同時接続可能台数が40台となっています。
「WiFi革命セット」では、モバイル型Wi-Fiと据え置き型Wi-Fiをセットで提供していますが、それぞれでスペックが異なります。
モバイル型Wi-Fiの「ONE MOBILE」は最大で5台の同時接続が可能で、据え置き型Wi-Fiの「モバレコAir」は、同時に最大128台ものデバイスを接続可能です。
パソコンやスマートフォン、タブレット、ゲーム機など多くのデバイスを使う場合や、家族みんなでインターネットを利用する場合は、据え置き型Wi-Fiの方が使いやすいでしょう。
○電源供給
据え置き型Wi-Fiはコンセントにつないだまま使用します。工事は必要ありませんが、使用する際にコンセントは必要です。そのため、コンセントがない場所では使用できません。
一方でモバイル型Wi-Fiは内部にバッテリーが搭載されているため、バッテリーを充電しておくことで電源がない場所でも利用することが可能です。
「WiFi革命セット」で提供しているモバイル型Wi-Fiの「ONE MOBILE」は、約12時間の連続通信が可能です。半日ほどインターネットを使用したとしても、帰ってから充電しておけば、翌日もまた使用できます。
○持ち運びや引っ越しへの対応
電源供給の違いから、持ち運びのしやすさはモバイル型Wi-Fiが優れています。据え置き型Wi-Fiはバッテリーを搭載していないため、コンセントがない場所では使えません。また、本体もモバイル型Wi-Fiよりも重くて大きいため、持ち運びには不向きといえるでしょう。
さらに据え置き型Wi-Fiは自宅などの登録住所以外での使用が認められていない場合もあるため、注意が必要です。ただし引っ越しの際には登録住所の変更手続きをすることで、引っ越し先でもインターネットの利用が可能です。
光回線などの固定回線と比較すると、モバイル型Wi-Fiも据え置き型Wi-Fiも、仕事の都合などで引っ越しが定期的にある場合でも使いやすいでしょう。
モバイル型Wi-Fiルーターのメリット
Wi-Fiを利用したい場合の手段には、モバイル型Wi-Fiルーターだけでなくホームルーターや光回線など他にも方法があります。
その中でモバイル型Wi-Fiルーターを利用することに、どんなメリットがあるのでしょうか。モバイル型Wi-Fiルーターを使うことで得られるメリットを6点にまとめました。
いつでもインターネットに接続できる
モバイル型Wi-Fiルーターは持ち運び可能なため、自宅に限らず外出先でもWi-Fiを使ってインターネットを楽しめます。本体は手のひら程度のサイズ感で軽量のため、カバンの中にも入れておきやすいでしょう。
電車内やタクシーの中といった移動中や、カフェなどの外出先でもパソコンやタブレットをインターネットに接続できます。従来は電車内や地下などでは電波が届きにくいケースもありましたが、通信事業者の対応エリアが拡大したことで、都市部を中心にカバーされつつあります。
BroadWiMAXでは、通勤や出張などの移動中でもインターネットを使えるように、空港や鉄道、地下鉄などの交通機関と協力しながら、エリアを拡大しています。
外出先でWi-Fiを利用する場合、無料で使えるフリーWi-Fiを利用する手段もありますが、安全性が心配だと感じる人も多いのではないでしょうか。もしくはスマートフォンのテザリング機能を活用するという方法もあります。
ただしスマートフォンのデータ通信量を使ってしまうため、契約プランによっては速度制限がかかってしまう可能性もある上、プランによってはテザリングのオプション費用がかかることもあります。
モバイル型Wi-Fiルーターを携帯していれば、簡単にインターネットに接続できるのです。ただしモバイル型Wi-Fiルーターを利用するためには、充電をしておく必要があります。
充電が不充分だと必要なときにインターネットを使えない可能性もあるため、忘れずに充電しておきましょう。
複数端末をインターネット接続できる
無線LANを使うため、スマートフォンやパソコン、タブレット、ゲーム機といった複数の端末を同時にインターネットに接続できます。そのため外での利用だけでなく、自宅でさまざまな機器を使ってインターネットを利用する際にも楽しめるでしょう。
利用する端末によって同時に接続できるデバイスの台数は変わってきます。BroadWiMAXで提供している「SpeedWi-Fi5GX11」の同時接続可能台数は最大で16台ですが、同じくBroadWiMAXで提供している「Galaxy5GmobileWi-Fi」は最大で10台まで同時接続が可能です。
同じ通信事業者を利用したとしても、最大接続可能台数は利用する端末によって変わってくるため、想定される台数に対応したモバイル型Wi-Fiルーターを選ぶことがポイントです。同時に接続する台数が増えると、速度が遅くなることもある点には注意が必要です。
スマートフォンの通信料を抑えることができる
スマートフォンのモバイル回線を使って動画などを視聴すると、多くのデータ通信量を消費してしまいます。自宅にいるときだけでなく、通勤時間や隙間時間を利用してインターネットを利用する場合はとくに、スマートフォンの通信量が多くなりがちです。
スマートフォンは1ヶ月あたりに使用できる通信量が決まっている場合も多く、大容量のプランでない場合は通信量を気にしながら使用しなくてはならないケースもあるでしょう。
決められた通信量を超えると速度制限がかかってしまい、快適にインターネットが使えなくなってしまうこともあります。だからといってスマートフォンのプランを大容量のものに変えると、月々の支払いの負担が大きくなってしまいますよね。
そこでモバイル型Wi-Fiルーターを使うことで、データ通信量はたっぷりと確保しつつ、スマートフォンの通信料を抑えることができるのです。
モバイル型Wi-Fiルーターの月額料金の支払いは必要ですが、自宅のWi-Fiと兼用するなど使い方を工夫することで、全体で見た通信費を抑えることも可能です。
工事いらずでインターネットへ接続できる
モバイル型Wi-Fiルーターは回線工事が一切不要です。固定回線の場合は工事が必要になることも多く、とくに引っ越しシーズンなどの忙しい時期には工事の日程調整がスムーズにいかずにインターネットの利用開始が遅れてしまうこともあります。仕事の都合でなかなか立ち会うことができない場合もありますよね。
工事不要でインターネットに接続できるモバイル型Wi-Fiルーターであれば、申し込み後に端末が届いたら、その日からインターネットを利用することも可能です。インターネットで都合のよいときに申し込むこともできます。端末が届いてからの設定も簡単にできることが多く、手軽にインターネットを使えるでしょう。
工事がいらないということは、引っ越しが多い人にもおすすめです。引っ越しをする度にインターネット回線を契約したり、工事したりするのは大変ですよね。モバイル型Wi-Fiルーターは、引っ越し先が対応エリアであればそのまま使えるため、定期的に引っ越しする人にとっても使いやすいというメリットがあります。
契約時にルーターを購入もしくはレンタルできることが多い
Wi-Fiを利用する場合、ルーターをレンタルや購入できない場合は自分で用意する必要があります。市場ではさまざまなルーターが販売されており、数多くあるルーターの中でどれを選べばよいのかわからず、困ってしまうケースもあるでしょう。
モバイル型Wi-Fiルーターは、契約と同時にルーターをセットで購入したり、月々のレンタル料を支払いながら借りたりすることが多いのが特徴です。中には無料で貸し出ししているところもあります。また、ルーターの購入で月々の利用料金から割引してもらえるケースもあり、お得にルーターを手に入れられることもあるのです。
キャッシュバックキャンペーンなどを利用すると、さらにお得に始められるでしょう。
解約しやすいものもある
通信事業者によって、契約期間などの縛りの有無や契約期間の年数などが変わってきます。契約期間内に解約すると、違約金がかかってしまうことも多いため、違約金が気になってなかなか始めにくいという人もいるのではないでしょうか。しかし通信事業者によっては、契約期間を設けていないなど解約しやすいものもあります。
BroadWiMAXでは契約期間や違約金を設定していますが「いつでも解約サポート」というサービスを提供しています。これを利用してBroadWiMAXが紹介する他社のインターネット回線に乗り換えをすることで、違約金を負担せずに乗り換えが可能です。
このように、モバイル型Wi-Fiルーターの中には解約に対するハードルが低いものもあるのです。
モバイル型Wi-Fiルーター利用の手順
モバイル型Wi-Fiルーターを契約したら、通信事業者から端末やSIMカード、USBケーブルなどが送られてきます。
モバイル型Wi-Fiルーターの使用手順は比較的容易に行えるため、初めての人でも使いやすいでしょう。端末などを受け取って使用を開始するまでの手順を解説します。
端末の充電
モバイル型Wi-Fiルーターを使うためには、まず充電をします。中には小さなバッテリーが入っており、このバッテリーによってモバイル型Wi-Fiルーターは動いているのです。
付属の充電器があればコンセントにつなぐか、ケーブルをパソコンなどにつないで充電しましょう。充電器が付属していなかったり、ケーブルや変換端子のみしか付属していなかったりすることもあります。その場合は、充電器やACアダプターを自分で用意する必要があります。
ただしモバイル型Wi-Fiルーターはスマートフォンの充電器で代用できる場合が多いです。モバイル型Wi-Fiルーターやスマートフォンの充電端子は、どちらもUSBType-Cが主流であり、共通の充電端子であれば充電器も併用できるのです。
スマートフォンとモバイル型Wi-Fiルーターを同時に充電したい場合や、iPhone用の充電器しか持っていない場合は、別途充電器の購入が必要となります。
モバイル型Wi-Fiルーターの購入と同時に純正品を手に入れることも可能です。家電量販店やオンラインショップなどでは豊富な種類の充電器が販売されているため、手軽に手に入るでしょう。100円ショップなどでも売られています。
電源を入れる
まずモバイル型Wi-Fiルーターの中にSIMカードを入れます。SIMカードは通信するために必要な小さなカードです。基本的にはSIMカードがないと通信できませんが、クラウドSIMといわれるタイプはSIMカードを入れる必要がありません。
端末本体の側面や裏側などに設けられた挿入場所を探し、SIMカードを入れます。SIMピンを使用することもあるため、説明書などで挿入方法を確認しましょう。SIMカードのIC部分が水分や静電気に触れると不具合の原因になるため、取り扱いは注意しながら行います。
SIMカードが入っていることを確認したら、電源を入れます。電源ボタンを長押しすることで、ONになることが多いです。画面のあるモバイル型Wi-Fiルーターであれば、電波をつかむとアンテナピクトが正常に表示されるため、確認しましょう。
SSIDとパスワードの設定
SSIDという言葉が聞き慣れない人もいるかもしれませんが、普段からインターネットをよく使う人は目にすることが多いものです。SSIDとは、簡単にいうと無線電波の名前です。周囲に複数の無線電波がある場合はどれに接続したらよいかわかりませんが、それぞれに名前があるため、接続したい電波を選べます。
また、表示されるSSIDに誰でも接続できては困りますよね。そのため、SSIDに接続する際にはパスワードの入力が求められます。
SSIDとパスワードの確認方法は端末によって変わってきます。モバイル型Wi-Fiルーターの裏ぶたやバッテリーを外すと、SSIDとパスワードが書かれたシールが貼ってあったり、モバイル型Wi-Fiルーターの本体が入っていた箱にSSIDやパスワードが記載された紙が同封されていたりするため、確認してみましょう。画面のあるモバイル型Wi-Fiルーターであれば、設定画面など確認できることもあります。
SSIDやパスワードは、英数字が並んでいたり、小文字や大文字が混ざっていたりするため、入力ミスしないよう注意が必要です。1つでも誤りがあると接続できないため、よく確認しましょう。
続いて、デバイス別に設定方法を解説します。SSIDとパスワードの設定は、基本的には初回接続時のみに必要な作業であり、2度目以降は自動で接続されます。
○スマートフォンの場合
設定画面を開いて「Wi-Fi」をタップします。Wi-FiをONにすると、接続可能なSSIDがずらっと表示されます。
接続したいモバイル型Wi-FiルーターのSSIDを選び、パスワードを間違えないように入力しましょう。接続すると、該当のSSIDの下に接続済みと表示されます。
Wi-Fiに接続されていることを示すアイコンを確認できたら完了です。iPhoneかandroidかによって画面は変わりますが、基本的な流れは同じです。
○パソコンの場合
Windowsであれば、画面右下に表示された扇のようなマークをクリックすると、Wi-Fiの設定画面が表示されます。接続可能なSSIDがずらっと表示されるため、該当のSSIDを選択しましょう。パスワードを間違えずに入力すると、接続が完了します。
Macの場合は画面上に表示された扇のようなマークをクリックして、Wi-Fiの設定画面を開きます。つなげたいSSIDを選び、パスワードを入力したら完了です。
機種によってWi-Fiの設定画面を開く場所が違いますが、該当のSSIDを選んでパスワードを入力するという流れは共通しています。
まとめ
モバイル型Wi-Fiルーターは、持ち運びに便利な小型の通信端末です。自宅でインターネットを利用する方法には光回線などの固定回線や、ホームルーターなどの据え置き型Wi-Fiなどもありますが、これらとの違いは持ち運びが容易で外出先でもインターネットを使えるという点にあります。
モバイル型Wi-Fiルーターを使用することで、外出先でもパソコンやタブレットを使えたり、スマートフォンの通信量を減らしたりできます。工事が不要なため、比較的手軽に始められるでしょう。
自分に合ったモバイル型Wi-Fiルーターを選ぶためには、対応エリアや月額料金、通信量、契約期間、端末のスペックなどをチェックする必要があります。端末が届いたら、充電してSIMカードを挿入し、電源を入れて簡単な設定をすればインターネットを利用できます。
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