
クラウドWi-Fiの特徴や強みを比較!クラウドWi-Fiの仕組みなど解説

スマートフォンやパソコンをお使いの方、とくに家の外でパソコンなどを使う方にとっては、ポケット型Wi-Fiはすでにおなじみのものとなっているのではないでしょうか。
最近、クラウドWi-Fiというものが広まってきています。従来のポケット型Wi-Fiは、SIMカードを本体に挿入することで、インターネット回線を使用できます。
しかし、クラウドWi-Fiでは、クラウドSIMという技術を用いることで、SIMカードの差し込みなしに通信を可能としているものです。
この記事では、クラウドWi-Fiの特徴や強みを比較し、クラウドWi-Fiの安さの理由などもご紹介します。
※本記事は、2022年9月28日に作成されたものです。
現在の状況とは異なる可能性があることを予めご了承ください。
※この記事でご紹介している金額は、すべて税込みでの表記です。
目次
クラウドWi-Fi 5社の特徴や強みのまとめ
クラウドWi-Fiから5社をピックアップし、それぞれの特徴や強みをまとめていきます。
価格やサービスにおいて、違いや特徴がありますので、ご自身の利用状況と合わせて、自分にピッタリのものを探してみてください。
各クラウドWi-Fiの冒頭に、料金などの概要をプランごとにまとめてありますので、プラン間での比較や、各社間での比較にお使いください。
AiR-WiFi

AiR-WiFiの概要
契約期間 | 1年間 |
契約更新 | 自動更新 |
料金体系 | 1か月の定額制 |
上限通信量 | 100GB |
月額料金 | 契約縛り有 3,278円(税込)~ 契約縛り無 3,608円(税込)~ |
端末料 | 無料でレンタル、解約時に返却 |
事務手数料 | 3,300円(税込) |
違約金の有無 | 1年目は7,700円(税込) 2年目以降は5,500円(税込) |
お試し期間の有無 | 有 / 30日間 |
AiR-WiFiは月額3,278円(税込)~で、100GBが使用できるクラウドWi-Fiです。
お試し期間が30日あり、「契約期間なしオプション」を選択ができるので、気軽に始められて気軽にやめられるサービスといえるでしょう。
○30日のお試し期間あり
AiR-WiFiでは、30日のお試し期間があります。
「30日間お試しモニター」という名称で、30日以内にかかる月額費用や初期事務手数料などが0円になるサービスです。不満がある場合に解約するときの返金制度も設定されています。
実際に使ってみてから契約を決められるので、契約してから「使用感のイメージが違った」というリスクがありません。
この後詳しくご説明しますが、クラウドWi-Fiは、お使いの環境によって、通信状態が大きく左右されるため、このお試し期間は非常にありがたいサービスです。
○使い方次第では途中解約でもお得
AiR Wi-Fiでは、月額330円の「契約期間なしオプション」も加入できます。
契約期間の制限をなくすことで、解約金なしにいつでも解約することが可能になるサービスです。これを利用することで、短期間利用を希望する方もお得に利用できます。
16か月以内に解約する場合は、解約金5,500円(税込)よりもオプション料金(最大5,280円)の方が安くなるため、オプション加入がお得です。
13か月目、26か月目、39か月目の更新月に解約する場合は、解約金が0円なのでオプションへ加入しない方が、支払総額が抑えられます。また、17か月目以降に解約する場合は、月々のオプション料の総額が解約金5,500円(税込)を超えるため、オプションに加入しない方がお得です。
契約するときに、もともと利用期間を決めている場合には、オプションへ加入するかどうか、解約するタイミングはいつにするかを考えてみましょう。
どこよりもWiFi

どこよりもWiFiの概要
契約期間 | 2年間 |
契約更新 | 自動更新 |
料金体系 | 通信料金(月額)+端末代金(割賦) |
上限通信量 | 100GB ※1日4GBを超過すると翌日0時まで通信速度制限 |
通信料金 | 上限100GB 2,508円(税込) |
端末代金 | 毎月550円×36か月 (総額19,800円) |
初期費用 | 3,300円(税込) |
違約金の有無 | 2,508円(非課税) 36か月以内での解約の場合は、端末代金として残債の金額(550円×残月)が発生 |
どこよりもWiFiの料金プランは1つです。基本料金は、通信料金と端末代金の合計となり、オプション未加入の場合、月額3,058円(税込)です。
通信量の上限は100GBで、1日4GBを超えると翌日0時まで通信制限が制限されます。
○他社より高い場合は値下げ
どこよりもWiFiは、「どこよりも最安値を追求」をホームページで掲げています。他社より1円でも高い場合は、値下げすることを記載しています。
他社の料金の方が安い場合、どこよりもWiFiのホームページ上の問い合わせフォームに他社のURLと名前を記載して送信します。他社料金がキャンペーン料金ではないことが条件ではありますが、値下げしてもらえる可能性があります。
○オプションは2種類
どこよりもWiFiのオプションは2種類です。故障した際に無料で修理対応する「機器補償サービス」とネットやWi-Fiに関する相談を電話でできる「Wizお困りサポート」です。
機器補償サービスは、端末の水濡れによる故障にも対応しています。端末修理時の代替機も無料で貸し出してくれます。盗難、紛失、経年劣化による故障は無料修理対象外なので注意しましょう。月額は440円(税込)です。
Wizお困りサポートは、電話でネットやWi-Fiの設定について相談できるオプションです。問い合わせ窓口の営業時間は午前9時~午後7時(日祝除く)で、月額495円(税込)です。
いずれのオプションも契約時のみ申し込み可能で、途中加入はできおません。
hi-ho Let’s WiFiは1日7GBプランで210GB相当利用できる

hi-ho Let’s WiFiの概要
プラン | ライトプラン | 通常プラン |
契約期間 | 2年間 | 2年間 |
契約更新 | 2年を超えると自動更新 | 2年を超えると自動更新 |
料金体系 | 1か月の定額制 | 1か月の定額制 |
上限通信量 | 1日4GB | 1日7GB |
月額料金 | 3,828円(税込) | 4,730円(税込) |
端末料 | 無料で贈与、返却の必要なし | 無料で贈与、返却の必要なし |
事務手数料 | 3,300円(税込) | |
違約金の有無 | 更新月以外 3,480円(不課税) 更新月 0円 | 更新月以外 4,300円(不課税) 更新月 0円 |
hi-ho Let’s WiFiは、一定の料金でたくさんの通信が可能なクラウドWi-Fiです。
料金設定は2プランだけで、1日4GBまでのライトプランと、1日7GBの通常プランになります。ライトプランでは120GB相当、通常プランでは210GB相当が1か月の間に使用可能です。
100GBまでのプランを用意している会社が多い中、どちらのプランも100GB以上使用可能であるhi-ho Let’s WiFiは、毎月多くの使用量が見込まれる人におすすめの商品です。
さらに先着1,000台限定!月額料金が3,278円で契約できる※鬼コスパキャンペーンも実施中です。事務手数料3,300円も無料となるためご契約の際はぜひご活用ください。
※月額料金3,278円は、ライトプランの場合は24ヶ月間、通常プランの場合は12ヶ月間適用されます。
○1日の限度を超えると翌日が速度制限
hi-ho Let’s WiFiの料金プランで、1日の使用量が4GBと7GBにそれぞれ設定されています。
これは、目安というわけではなく1日の上限のため注意が必要です。1日でこの量を超えてしまうと、翌日に速度制限がかかります。
翌日に使う予定がない場合には問題ないかもしれませんが、余ったぶんのデータ量の繰り越しなどはありませんので、毎日一定量使う予定がある人は注意して使うようにしましょう。
○使い方によってはほかのクラウドWi-Fiが良い場合も
このように、hi-ho Let’s WiFi は1日の使用量が決まっているのが特徴です。
1日の使用量が上限を超えず、毎日利用する場合は、1日の使用量が4GBのライトプランの場合でも、1か月に120GBを速度制限なく使うことができます。
ただし、毎日ではないが、数日間連続で上限を超えるデータを使用したい場合など、使用状況によっては、ほかのクラウドWi-Fiを契約することをおすすめします。
モンスターモバイルは機器レンタル代が無料

モンスターモバイルの概要
プラン | マンスリープラン |
契約期間 | 2年間 |
契約更新 | 自動更新 |
料金体系 | 1か月の定額制 |
上限通信量 月額料金 | 20GB:1,980円(税込) 50GB:2,530円(税込) 100GB:3,080円(税込) |
違約金の有無 | 20GB:24か月以内:1,980円(税込) 50GB:24か月以内:2,530円(税込) 100GB:24か月以内:3,080円(税込) 25か月目以降:なし |
事務手数料 | 3,300円(税込) |
端末料 | 無料でレンタル、解約時に返却 |
お試し期間の有無 | 14日間お試しキャンペーン実施中 ※通常はなし |
モンスターモバイルは、機器のレンタル代が無料のクラウドWi-Fiです。
○一番人気は50GBプラン
いくつかあるプランの中で、一番人気なのは50GBプランのようです。
はじめは、50GBプランを試し、ご自身の利用状況に合わせてプラン変更するのをおすすめします。
(参照元:Wi-Fiの森編集部独自調査)
○契約期間の縛りがないプランも
モンスターモバイルでは、契約期間の縛りがあるプランと、ないプランの両方が用意されています。
契約期間の縛りがあるプランでは、2年間の契約期間が定められており、期間内に解約することで解約金が発生します。
契約期間の縛りがあるプランは、契約期間がないプランよりも月額料金が安く設定されているので、自分の生活に合わせて契約を選ぶことが大切です。契約期間がないプランでは、縛りのあるプランより若干料金は高くなりますが、解約金がないので、短期間利用を予定している方にはうれしいプラン設定といえるでしょう。
○利用中にプラン変更可能
モンスターモバイルでは、契約期間の縛りがないプランから、縛りがあるプランへの変更や、毎月の通信容量の変更が可能です。
例えば、途中解約の解約金がかからない縛りなしプランで利用後、通信速度や通信環境に満足したから、月額の安い契約期間の縛りがあるプランに変更するということもできます。ただし、プラン変更には変更手数料がかかるので気をつけましょう。
THE WiFiは初回申し込みで最大4か月無料

THE WiFiの概要
プラン | THE WiFi 100GB |
契約期間 | なし ※ただしレンタルサービスは24か月 |
契約更新 | 自動更新 ※レンタルサービスは自動更新なし |
料金体系 | 1か月の定額制 |
上限通信量 | 100GB |
月額料金 | 3,828円(税込) ※最大4か月無料 |
お試し期間 | 30日間 |
端末料 | 実質無料でレンタル、解約時に返却 |
事務手数料 | 3,300円(税込) |
違約金の有無 | なし ※レンタルサービスは24か月目までは10,780円(税込) 25か月目~は0円 |
プラン | THE WiFi 100 FiT |
契約期間 | なし ※ただしレンタルサービスは24か月 |
契約更新 | 自動更新 ※レンタルサービスは自動更新なし |
料金体系 | 使用量に応じた従量課金制 |
上限通信量 | 100GB |
月額料金 | ~1GB 1,298円(税込) ~5GB 1,628円(税込) ~20GB 2,068円(税込) ~40GB 2,596円(税込) ~100GB 3,960円(税込) |
端末料 | 実質無料でレンタル、解約時に返却 |
事務手数料 | 3,300円(税込) |
違約金の有無 | なし ※レンタルサービスは24か月目までは10,780円(税込) 25か月目~は0円 |
THE WiFiは、最大4か月間、基本料金が無料になるキャンペーンを実施中のクラウドWi-Fiです。
この基本料金最大4か月無料キャンペーンを加味して計算すると、月額3,828円(税込)の100GBプランを2年間利用した場合、実質月額3,190円(税込)で利用できます。
期間限定になりますが、事務手数料の割引や、毎月の支払に1ポイント1円分で使えるポイントが付与など、お得に利用できるキャンペーンも実施されています
○従量課金制のFiTプラン
料金プランとして、月100GBの固定料金プランと、使用量に応じて金額が変わる従量課金制のFiTプランが用意されています。
FiTプランでは、1GBまで、5GBまで、20GBまで、40GBまで、100GBまで、とそれぞれ境界が設定されているのが特徴です。
月での使用量が異なる方にも安心の従量課金制のプランです。
○契約期間の縛りなし
2022年6月30日以降に契約した場合、料金プランに対する最低利用期間の設定はありません。違約金を気にせずに、いつでも解約することができます。ただし、機器はレンタルサービスとなり、最低利用期間が24か月に設定されています。
また、レンタル機器は解約時に返却が必要です。指定日までに返却できない場合や、機器に汚損がある場合は、レンタル機器損害賠償金として13,200円(税込)がかかります。
クラウドWi-Fiの仕組みを解説
クラウドWi-Fiを提供する各社の特徴についてご紹介しましたが、毎月のデータ上限が100GBで4,000円以下というプランも多く提供されていました。ここでは、クラウドWi-Fiの仕組みをご紹介します。
SIMいらずで3大キャリアの最適な回線につながる
冒頭でご紹介したとおり、クラウドWi-Fiは、従来使用してきたSIMカードを必要としません。代わりに、クラウドSIMという技術を用いることで、モバイル通信を可能としています。
従来、SIMカードというICチップを端末に挿入することで、その情報からモバイル通信を行っていました。しかし、クラウドSIMという技術の登場で、このSIMカードが不要になりました。
SIMカードで管理していた情報を、クラウド上に移し、必要な情報を端末がダウンロードされます。これによって、通信を利用する場所に応じて、適している3大キャリアの回線のいずれかに自動的につながります。
異なるキャリアの回線も、SIMカードの入れ替えなしに利用可能です。また、その特徴から、海外でもそのまま利用できます。
この記事でご紹介したほとんどのクラウドWi-Fiは、海外にそのまま持っていっても、ポケット型Wi-Fiとして使えます。
海外に行くにあたり、スマホ用などに、空港や町中で使い捨てのSIMカードを購入した経験がある方もいるかもしれません。その煩雑さが解消されるのも、クラウドWi-Fiの強みです。
使用可能な国・地域は各社で異なりますが、主要な観光地ではそのまま利用可能な場合が多いです。ただし、料金は別途発生するので、注意してください。
光回線よりも安くつながりやすいのが人気の理由
多くのクラウドWi-Fiは、毎月100GBの通信を可能とするプランを用意しています。この100GBとは、YouTubeの高画質再生で50時間、LINE通話で555時間、Zoomのビデオミーティングで142時間分に相当するものです。
このように100GBという通信量を、光回線よりは月額料金を抑えて使えます。
もう一つの特徴として、つながりやすさが挙げられます。先述のとおり、クラウドWi-Fiは、docomo、au、SoftBankの3大キャリアの回線を使用します。
全国的に展開される3大キャリアの基地局のうち、最適なものに自動的に接続されるため、クラウドWi-Fiはそのつながりやすさを担保しているのです。
光回線よりも安い、つながりやすいという二つの要素が、クラウドWi-Fiの魅力となっていると考えられます。
(参照元:WiMAX研究室)
多くのユーザーでデータを分け合って使う
クラウドWi-Fiは、なぜ100GBを月額4,000円以下で使うことができるプランがあるのでしょうか。
クラウドWi-Fiを提供する各社は、大手キャリア3社から、一定量の通信回線を購入。この通信量をクラウドWi-Fiを契約している人に割り当てて利用することになっています。
これにより、スマホ等のモバイル通信とは違い、各社が購入した、決められたデータの量を多くのユーザーが分け合って使うことになります。
結果として、通信速度が落ちてしまいますが、通信速度と引き換えに、たくさんの通信量をモバイル通信よりも安価に使うことが可能となっています。
クラウドWi-Fiは遅くて繋がらない?評判など検証
先述のとおりクラウドWi-Fiは、3大キャリアの回線を利用者で分け合って使っているため、通信速度が遅くなるという特徴があります。
では実際通信速度が遅く繋がらないといった問題はあるのでしょうか。利用者の評判などを検証します。
クラウドWi-Fiが使える帯域は限られる
何度もお伝えしているとおり、クラウドWi-Fiでは、各社がキャリアから回線を借りています。
もちろん、3大キャリアも自社ユーザーを持っているわけなので、限られた帯域をクラウドWi-Fiで分け合うことになります。
スマホのモバイル通信と比べると、クラウドWi-Fiの速度が遅い、という実感は確かにあるようです。
しかしながら、クラウドWi-Fiの通信速度でも、日常生活で困ることはあまりありません。
クラウドWi-Fiの平均の通信速度として、10Mbpsから30Mbpsほどと言われています。この数字は、ネットで調べ物をしたりYouTubeで動画を見たりするのには十分なものと言えます。なので、同時に複数端末を接続し、負荷のかかる使い方をしなければ、問題ないでしょう。
また、数年前までは、キャリアによって繋がりにくい地域があったり、キャリアで繋がりやすさに違いがあったりしましたが、現状そのようなことはほぼありません。
もし、速度の面で不満があるならば、クラウドWi-Fiではなく、従来のSIMカードを使っているポケット型Wi-Fiへの乗り換えをおすすめします。
クラウドWi-Fiは、どの会社でも仕組みが同じです。月額料金や通信量こそ違えど、通信速度が劇的に改善される可能性は低いでしょう。
通信速度にこだわりがある人は要注意です。
(参照元:ネット比較・検証 Wi-Fiの森)
モバイルルーターの性能に差はない
クラウドWi-Fiを提供している各社のモバイルルーターについて、端末に性能の差はあるのでしょうか。
これについては、差はないと考えて問題ありません。通信速度やそのほかの性能についても、ほとんど変わることがありません。
そのため、クラウドWi-Fiを選ぶときには、モバイルルーターの端末自体の性能で選ぶのではなく、ご自身の利用状況に応じて、料金や通信上限のプランから検討してみましょう。
また、通信速度も同様で、端末によって繋がりやすい、繋がりにくいといったことはほとんどありません。反対に、クラウドWi-Fiでは、使っている場所や使い方によって、通信環境が大きく左右します。
そのため、もし通信速度が遅い、などの問題がある場合には、端末でなく、使用している環境を疑ってみてください。
クラウドWi-Fiは使える?料金と通信のバランスから検証
ここまで、クラウドWi-Fiの特徴などを紹介してきました。では、実際クラウドWi-Fiは使えるものなのでしょうか。
クラウドWi-Fiを提供する各社のプランもご紹介しましたが、その料金と利用可能な通信量のバランスから、使えるかどうかを検証していきたいと思います。
1日2GBや、月210GB相当などサービス提供が幅広い
まず、サービス形態についてです。1日の使用量をとってみると、制限のないプランはもちろん、1日2GBや7GBなど、細かく選ぶことが可能です。
毎日一定量使う人にとっては、お得に利用できるのがメリットといえます。
また、月最大の使用量が100GBを超え、月換算で210GB相当を使えるプランもあります。
これらのプランは、使用量が元から大きいことが見込まれる方にとっては、安心のサービス形態と言えるでしょう。
さらに従量制のプランが充実しているサービスもあります。細かい境界が設定されていて、月の使用量に応じた支払いが可能なので、時期によって使う頻度がばらつく場合にも安心です。
このように、料金設定や使用量など、細かく幅広いプランが提供されていますので、各社でご自身に合うものを探せるのが、クラウドWi-Fiの良い点と言えるでしょう。
スマホの格安プランよりもコスパが良い
提供されているプランが幅広いことがわかりましたが、近年増えている、3大キャリアの「ahamo」、「povo」、「LINEMO」などをはじめとする格安プランと比較すると、コスパはどうなのでしょうか。
NTTドコモの格安プラン「ahamo」と、クラウドWi-Fiとで、料金などを比較してみたいと思います。
まず、ahamoのデータ容量ですが、月に20GBまでのプランと80GBの大盛オプションをつけた月に100GBを選択できます。ahamoの月に20GBのプランと、同じく月に20GBと定めているモンスターモバイルのマンスリープランを比較してみましょう。
月額料金を比べると、ahamoは、月額2,970円(税込)となります。対して、モンスターモバイルのマンスリープランでは、20GBプランだと、契約の縛りがあるもので月額2,090円(税込)、縛りがないものでも月額2,640円(税込)となっています。
この2つを比較すると、モンスターモバイルの方がコスパは良いと言えます。
次に、ahamoとAiR-WiFiで比較してみます。ahamoの月100GBのプランは月額料金が4,950円(税込)です。AiR WiFiの契約縛りありのプランで、同じく月100GBまで利用できるサクッとプランの場合は月額3,278円(税込)~です。
クラウドWi-Fiの方が、コスパが良いケースもあるということが分かると思います。
無制限に使えない点に注意
大手キャリアの格安プランよりもコスパが良いこともあるクラウドWi-Fiですが、選んでいく上で、注意したいポイントもあります。それは、無制限に使えないということです。
ほとんどのクラウドWi-Fiは、月間、もしくは一日での使用量が決められており、それ以上使えなかったり、通信速度の制限がかけられたりします。これは、クラウドWi-Fiの特性上致し方ないことと言えます。
ほかの通信技術として、たくさんの会社から提供されているWiMAXがあげられます。データ容量無制限※のプランもあるため、場合によっては通信量の上限に対して不自由を感じることがあるかもしれません。
クラウドWi-Fiでも、十分な場合も多いと思いますが、100GB以上の利用が見込まれる方には、クラウドWi-Fi以外を検討する必要が出てきますので、注意しましょう。
※ 一定期間内に大量のデータ通信のご利用があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限する場合があります
クラウドWi-Fiがおすすめできる人とおすすめできない人
クラウドWi-Fiが本当にお得なのか、まとめてきた特徴を含めて検証してきましたが、ものには向き不向きがあるもの。クラウドWi-Fiは、どんな人におすすめできて、どんな人におすすめできないのでしょうか。
Wi-Fiを探すときの条件ごとに、それぞれおすすめできるかどうかを説明していきます。ご自身の状況と合わせてお読みください。
月額料金が安いポケット型Wi-Fiが欲しい
月額料金の安さを重視している方にとって、クラウドWi-Fiは非常におすすめだと言えます。毎月の使用量に制限があっても大丈夫ということであれば、場合によっては大手キャリアの格安プランよりも月額料金が抑えられるクラウドWi-Fiがぴったりです。
自分の使用量に応じたプランがたくさん用意されていますので、最適なものを探すことで、より月額料金を抑えることが可能です。
クラウドWi-Fiによっては、期間限定のキャンペーンを行っており、上手に利用することで、事務手数料などを含んだ実質の月額料金をより安くすることも可能です。
月額料金の安さを重視する方は、クラウドWi-Fiを上手く活用していきましょう。
お試し期間で使用感を確かめたい
THE WiFiや、AiR-WiFiには、30日間のお試し期間が設定されています。
これは、この間に解約手続きをとることで、解約にかかる費用が0になるというものです。
クラウドWi-Fiは、利用する環境に応じて、通信速度が異なってきます。30日間のお試し期間を上手く利用して、ご自身の環境でどのように動作するか確かめてみましょう。
お試し期間を有効活用できる方は、開設工事等が必要ない、クラウドWi-Fiがおすすめです。
無制限利用がいい人には向かない
無制限で利用したい方にとっては、クラウドWi-Fiはおすすめできません。
クラウドWi-Fiのプラン設定は、1日ないし1か月での利用上限が設定されていますので、無制限に利用できません。
当初からたくさんの通信が見込まれる人は、クラウドWi-Fiではなく光回線やホームルーターを利用するのがおすすめです。
とくに、月100GBを上限としているクラウドWi-Fiは多いので避けましょう。
1日の制限、とくにhi-ho Let’s WiFiで設定されている7GB以上を使いたい方も、クラウドWi-Fiではない通信がおすすめです。
オンラインゲームや動画配信をする場合は光回線がおすすめ
通信速度にこだわりのある方は、クラウドWi-Fiはおすすめできません。
通信容量を使うオンラインゲーム、とくにFPSゲームなどの数フレームで勝敗が決まってしまうようなコンテンツにおいては、通信速度が要求されます。
また、動画配信も同様で、一度の送受信で非常に大量のデータをやり取りするので、クラウドWi-Fiでは厳しい所があるかもしれません。
配信となると、同時双方向的やりとりが必要なので、安定した通信にするために、通信量が安定する通信を選びましょう。
このような方には、光回線がおすすめです。光回線とは、「光ファイバー」という線を用いてデータを送受信する通信回線です。この技術により、非常に安定した通信と高速通信を実現しています。
動画配信やオンラインゲームを目的としている人は、クラウドWi-Fiではなく、この光回線を利用してみましょう。
まとめ
クラウドWi-Fiは、場合によっては大手キャリアの格安プランよりもコスパの良いというメリットと、通信速度と通信量に限界があるというデメリットを持っています。
ご自身の回線の利用シーンを想定し、まずはクラウドWi-Fiが適しているのかどうかを考えることがポイントです。
どの会社のクラウドWi-Fiをどのプランを契約するのか、よく考えて選択するようにしてみてください。そして、ストレスなく、快適なインターネットライフを送りましょう。
参考記事:
1.AiR-WiFi 公式サイト https://wifi-airwifi.com/index.html
2.どこよりもWiFi 公式サイト https://wifi.dokoyorimo.com/
3.hi-ho 公式サイト「hi-ho Let’s WiFi」 https://hi-ho.jp/course/letswifi/
4.モンスターモバイル 公式サイト https://monster-mobile.jp/
5.THE WiFi 公式サイト https://www.smamoba.jp/thewifi/
6.ahamo 公式サイト https://ahamo.com/
7.NURO 公式サイト「光ファイバーとは何か?仕組みやメリットを分かりやすく解説」
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