モバイル型ルーターとほかのwifiとの違い。メリット・デメリットは?

2022.10.28
モバイル型ルーターとほかのwifiとの違い。メリット・デメリットは?

工事の手間をかけず利用できるモバイル型ルーター。ホームルーターや固定回線と違い外出時に持ち運べるのでとても便利です。

ただ「モバイル型ルーターと固定回線って何が違うの?」「固定回線のような安定感はないのでは?」「しっかりとインターネットに接続してくれるのか不安」そう思われている方もいるかもしれません。

ここでは、他のWi-Fiとの違いを踏まえながらメリット・デメリットについて解説します。

※本記事は2022年10月27日 に更新されたものです。
現在の状況とは異なる可能性があることを予めご了承ください。

モバイル型ルーターとは?

ここからはモバイル型ルーターについて説明していきます。

モバイル型ルーターとは小型通信端末のことです。モバイル型ルーターはスマホと同じようにネット接続が可能です。4GLTE回線を使って通信業者の基地局と通信しインターネット接続しています。

通信対応エリア内でモバイル型ルーターにスマホやタブレットで接続することで、いつどこでもインターネットを使用できます。

モバイル型ルーターと固定回線が大きく違うところは、基地局と直接接続しているかどうかです。固定回線では光ケーブルなどを自宅まで引くための工事が必須ですが、モバイル型ルーターの場合は設置工事の必要はありません。

ちなみに、モバイル型ルーターの「モバイル」の語源は英語の「mobile:移動できる・機動性」からきており、モバイルバッテリーやモバイルデータ通信などと同意義でつかわれている言葉です。モバイル型ルーターの特徴として下記に整理すると、

 ● 回線工事をすることなくインターネット設置できる
 ● 出先でもインターネット利用可能
 ● 小型

などがあげられますが、固定回線のような工事が必要ないので簡単に契約できるのが1番の特徴といえます。

また、ルーター本体はスマホよりもひと回り小さいので、持ち運びしやすく外出先でも気軽に使えます。モバイル型ルーターは常にインターネット利用したい人にとってふさわしいサービスです。

モバイルルーターは各Wi-Fiサービス、あるいはプランによって使用できるものが変わってきます。利用方法としては「購入」「レンタル」のいずれかですが、Wi-Fiサービスのなかにはどちらかを選択できるところもあります。

ルーター本体のスペックはそれぞれ異なり、同時接続台数や最大通信速度、連続通信時間、本体の大きさ・重量などに違いがあります。使い方や好みによって適したモバイル型ルーターが異なるため、プラン内容とともに端末の特徴も把握しておきましょう。

たとえばBroadWiMAXで取り扱っているモバイル型Wi-Fiは、Speed Wi-Fi 5G X11とGalaxy 5G mobile Wi-Fiの2種類です。

2つの違いは次のようになっています。

 Speed Wi-Fi 5G X11Galaxy 5G mobile Wi-Fi
通信速度下り最大2.7Gbps※下り最大2.2Gbps※
バッテリー4,000mAh5,000mAh
連続待受約790時間
重量約174g約203g
最大同時接続16台10台

※上記の通信速度はいずれもベストエフォート型サービスです。

記載の速度は技術規格上の最大値であり、実使用速度を示すものではありません。お客さまのご利用環境、回線の状況などにより大幅に低下する場合があります。通信速度は記載時点の最大通信速度であり、今後、速度低下も含め、変更になる可能性があります。

モバイル型ルーターとポケット型Wi-Fiの違い

「モバイル型ルーター」も「ポケット型Wi-Fi」も小型インターネット接続用通信端末のことです。

一般的にはモバイル型ルーターのことをポケット型Wi-Fiと呼ぶことも多く、ハッキリとした違いがあるわけではありません。

モバイル型ルーターと他のWi-Fi通信の違い

Wi-Fi通信環境をつくる方法にはいくつかあります。モバイル型ルーターと他のWi-Fi通信の具体的な違いについても解説しますので、気になるところはチェックしてみてください。

テザリングとの違い

テザリングとはスマホのモバイルデータ通信をつかって、パソコンやタブレットをインターネット接続することです。

テザリングの弱点は、データ制限が生じてくることです。緊急時にやむを得ず使うときは別として、通常はたっぷりとデータ容量を使えるモバイル型ルーターを使うことをおすすめします。

契約した内容にもよりますが、モバイル型ルーターはスマホよりもだんぜん多くデータ容量を使用できる上、料金設定もリーズナブルです。

モバイル型ルーターとテザリングの大きな違いは、そのデータ容量の差です。

テザリングにはどうしても容量にかぎりがあるのでストレスを感じてしまうかもしれません。データ容量を優先するならモバイル型ルーターを選ぶのが得策といえるでしょう。

またテザリングを行うことで、スマホの電池残量を奪ってしまうこともデメリットに感じる場合があります。1日のなかでスマホの使用率が高い人は、充電が減るスピードが速くなると不便に感じるかもしれません。

※一定期間内に大量のデータ通信の利用があった場合やネットワークの混雑する時間帯や状況によって通信速度が制限されることがあります

固定回線との違い

固定回線とは光回線やケーブルテレビなど目に見える形で回線を引き、インターネット接続をできるようにするサービスです。物理的な有線を基地局から自宅にひくので、モバイル型ルーターよりも安定して通信接続できます。

自宅で固定回線をルーターに接続することにより、モバイル型ルーターより安定したデータ通信が可能です。固定回線はデータ通信に制限なく※、通信スピードも安定していることが大きな利点です。

とりわけ通信の応答速度(ping値)が安定しているので、応答スピードが重要なオンラインゲームで遊ぶ方は固定回線を選ぶのがベターです。

また、自宅で家族全員が同時に使う場合も、固定回線であれば常に安定して通信が継続できるので安心です。当然ながら有線接続なので持ち運べないのが弱点です。インターネット回線を持ち運ぶ目的がないのであれば、固定回線を選んだ方がいいでしょう。

固定回線とモバイル型ルーターの月額利用料金は、若干モバイル型ルーターの方が安く、固定回線の相場が4,000円〜5,000円台のところ、モバイル型ルーターの相場は3,000円〜4,000円台です。少しでもコストを抑えたい人にはモバイル型ルーターが向いているかもしれません。

※プロバイダやプランによっては制限があるものもございます。

ホームルーターとの違い

ホームルーターとはコンセントに電源を入れて使うルーターのことをいいます。

「ホーム」という名の通り自宅や事務所での利用を想定したものなのでコンセントがない場所での使用はできませんが、工事の必要はなく気軽にインターネット回線を設置できます。

モバイル型ルーターとの大きな違いは、端末の大きさです。モバイル型ルーターは持ち運びしやすくするためにコンパクトな設計になっており、そのため出張やレジャーにも手軽に持ち運べて、いろいろな場所でインターネット利用できます。

一方、ホームルーターは屋内専用の設計なので、本体サイズはモバイル型ルーターより大きく作られています。モバイル型ルーターのような機動力はありませんが、固定回線のような接続工事の面倒はないのがホームルーターの特徴といえるでしょう。

持ち運びに重点をおくならモバイル型ルーターをおすすめします。ちなみに、料金には大きな違いはありません。契約期間が経つたびに月額料金が上がっていく会社もあります。固定回線にくらべると比較的料金設定はリーズナブルです。

モバイル型ルーターのメリット

ここでモバイル型ルーターのメリットについて説明していきます。以下、いくつか特徴をみていきましょう。ぜひモバイル型ルーターを選ぶときの参考にしてみてください。

工事がいらない

先に少し触れましたが、モバイル型ルーターは気軽に使用できるのが最大のメリットです。

固定回線を申し込むとなると、まず回線業者に連絡をして工事日を決める必要があります。繁忙期であれば工事日を決めるのに時間がかかってしまい、それまでインターネットを使用できないという事態も考えられます。

モバイル型ルーターだと工事することなく、ルーターが到着した日に使用できます。コンセントに挿すだけでインターネットを使えるので「すぐ使いたい」という人におすすめです。

即日発送をしてくれるサービスを選べば、早ければ翌日にインターネットを使用できる可能性もあります。すぐにインターネットをしたい人にとって、大きな利点といえます。

外で使える

モバイル型ルーターは、いつでもどこでも使えるのがメリットです。通信対応エリア内であれば、たとえ外出先であっても心おきなくインターネットを利用できます。

その点、固定回線だと自宅内でしかインターネットにアクセスできません。出先でもたくさんインターネットをしたい方、スマホの容量だけでは心配という方にはふさわしいでしょう。

また、旅行によく出かける、出張が頻繁にあるという方にも同様に役立つ回線ツールといえます。

光回線より比較的安い

こちらも先述しましたが、モバイル型ルーターは光回線(固定回線)よりも割安です。通信各社とも3,000円台〜利用できるので、できるかぎり通信費用を安く抑えたい方におすすめ。

光回線はマンションか戸建かによって料金が変わってきます。通常戸建の方が1,000円〜2,000円ほど高く設定されています。なぜならマンションであれば他の世帯と共有することになりますが、戸建だと個別の申し込みが必要になってくるからです。

一方、光回線は通信各社とも4,000円以上(戸建はとくに)のコストがかかってくるので、モバイル型ルーターと比べて若干高いです。

スマホの料金を安くできる

私たちの生活に必需品のスマホですが、工夫をしないと料金は跳ね上がります。出勤途中に動画を観ていたら通信量の上限に達してしまい、あわてて追加通信料金を支払った経験のある方もいるでしょう。

通信速度を気にかけながらスマホを使うのはストレスフルなので、データ容量の多い割高なプランに入ってスマホを利用している方もいるでしょう。その点、モバイル型ルーターのWi-Fiを使えばスマホのデータ通信量を大幅に減らすことができ、格安SIMなどの低価格プランに乗り換えることができます。今加入中のスマホのプランを見直せるので、節約になる可能性があります。

たとえば、大手キャリアのスマホ1台のみで月間通信データ量60GB使用し月額7,000円台かかっていたところ、格安スマホとモバイル型ルーターのセット2台で月間通信データ量20GB+100GBの月額費用を6,000円台で抑えることも可能になります。かなりお得ですよね。

さらに低価格の格安SIMスマホをつかえば、よりコスト削減ができるでしょう。

「月々の支払いが高いかな」と思っている人は、モバイル型ルーターを使用して安くできないか検討してみてもいいでしょう。

複数デバイスを接続できる

モバイル型ルーターにつなぐことができる通信デバイスは、1台のみではありません。モバイル型ルーターの種類によっては、5台以上同時接続できる端末もあります。

モバイル型ルーターはWi-Fiの親機となるので、ノートPCやスマホ、タブレットといったWi-Fi対応の子機と複数デバイスと同時接続できます。

モバイル通信回線をつかって、すべてのデバイスをインターネットにつなげてくれます。したがって、パソコンやゲーム機の利用もインターネット接続しながら同時にできるのです。この点もモバイル型ルーターを持つ大きなメリットといっていいでしょう。

なお「複数デバイス接続すると通信速度が落ちるのでは?」と思う方もいるかもしれません。結論からすると、3、4台のデバイスをつなぐ程度では通信速度が遅くなることはないです。ただし、10台くらいのデバイスをつないでしまうと若干速度が遅くなるようです。

台数制限以上の使用には注意すべきですが、手軽に複数デバイスをインターネット環境に接続できるので、現在のわたしたちのライフスタイルに合っているのも特徴です。

モバイル型ルーターを購入検討している方は、一度モバイル型ルーターをレンタルして複数デバイスをつないで試してみるのもいいでしょう。

解約もしやすいものもある

いざインターネット環境を手に入れるために申し込もうと思い立っても「手続きするのが手間」と感じてしまうときはありますよね。

モバイル型ルーターに関しては、その手軽さから申し込み(解約)に時間がかからず、なおかつ料金設定が安いものが多くあります。サービスによっては1日〜レンタルできる端末なども。

たとえば、短期海外旅行するとき空港でモバイル端末を借りて、また帰りに空港でその端末を返せるというサービスもあります。

また、契約期間を定めていないサービスを展開している会社もあるので、その場合、自分の使用期間が終了したら解約金を支払うことなく解約できます。申し込みもさることながら、解約をしやすいのがモバイル型ルーターの大きな利点の一つです。

実質無制限のモバイル型ルーターもある

少し前までは「クラウドSIM」型のモバイル型ルーターで完全無制限で使用可能なものもありましたが、相次いで通信障害が起こったため現在は完全無制限でサービスを提供している会社はありません。

その代わりとなるのが、先述した「WiMAX」で、WiMAXは実質無制限で使用できるモバイル型ルーターになります。

一定期間内に大量にデータ通信を使用してしまった場合には混み合う時間帯の通信速度を制限されるケースもありますが、基本的にはデータ制限を気にすることなく、自由にインターネットをしたいという方にはおすすめです。

モバイル型ルーターのデメリット

先の項目では、メリットについてたくさん解説してきました。それでは、デメリットはまったくないといえるのでしょうか?

デメリットもいくつかありますので、下記に1つずつ説明していきます。

通信が安定していない

サクサク手軽にインターネット利用できるのがモバイル型ルーターのよいところですが、その分固定回線やホームルーターとくらべて接続力が弱いものが多いです。

たとえば、山間や田舎の電波状況の悪いところでは、接続が不安定になるので注意しましょう。また、モバイル型ルーターを設置する場所が電子レンジの近くや、壁越しだと通信が不安定になります。

さらに端末の種類によっては対応エリアが決められていて、エリア外になると大幅に通信速度が下がるケースもあります。したがって、電波障害が起こりうる場所への設置はひかえて、自宅が対応エリア範囲内なのかチェックしておくことをおすすめします。

また、都心であってもコンクリートの壁や地下などではちゃんとつながらない場合もあり、この点はデメリットといえます。

充電が必要

モバイル型ルーターはバッテリー稼働しているので、充電をしなければなりません。したがって、出先で充電がなくなってしまうと通信できなくなります。

モバイル型ルーターの種類によって稼働できる時間は異なりますが、充電せずに何日間も使い続けるのは不可能なので注意する必要があるでしょう。つまり、モバイル型ルーターは毎日のチャージが必須と考えておくのがいいです。

遠出をする際はモバイルバッテリーを持ち歩くとバッテリー容量を気にせずにすむので安心です。

また、バッテリーをセーブして使用したい方は、節電モードが搭載されているモバイル型ルーターを使うのもひとつの手段です。その点もふまえながらモバイル型ルーター選びをしていくといいでしょう。

通信制限がある

モバイル型ルーターのサービスの中には「通信無制限」や「データ容量使い放題」と宣伝しているものが多くありますが、フタをあけてみると通信制限されていることもあります。

「メリット」の項目でお伝えしましたが、現在は基本的に無制限プランというものが減少し、むしろ通信制限があることが主流です。

通信無制限とは、いい換えると「規定容量を使い切ると通信制限がかかり遅くなりますが、利用することはできます」という意味になります。

したがって、実際に申し込みするときには内容を理解してから契約しましょう。

もしあなたが「動画視聴を長時間したい」「映画を高画質で鑑賞したい」など考えている場合には、固定回線の申し込みを検討してみるのもおすすめです。

持ち運ばなくてはならない

もし出先でWi-Fi通信を利用したいと思ったとき、モバイル型ルーターを持ち運ばなければならないので、荷物が余分に増えてしまいます。ポケットに入れると少しかさばり邪魔に感じるかもしれません。また、大荷物のときには負担となってしまうこともあるでしょう。

端末はスマホサイズより小さなものですが、外出時は身軽に出かけたいという方にとって、これはデメリットになるでしょう。うっかり端末を持ち忘れてしまったり、端末の充電をし忘れてしまったりなどで利用できないとなっては、元も子もありません。

出かける際はあらかじめ充電を済ませてからカバンの中にしまっておくなどして、注意しましょう。カバンに入れておけば、通信状態も安定して快適にインターネットができます。

自分に合ったモバイル型ルーターを選ぶ際のチェックポイント

それでは、モバイル型ルーターを選ぶ際にはどういったことに注意すべきなのか。順に解説します。あなたのライフスタイルと合わせて選び方の参考にしてみてください。

費用

まず、モバイル型ルーターを購入するとなったときに1番気になるのが、月額利用料金なのではないでしょうか。

月額料金はモバイル型ルーターの種類ごとでくらべると、WiMAXやポケット型WiFiは基本的に「4,000〜5,000円台」の価格設定が大半で、クラウド系は「3,000円台〜」の価格設定となっています。

もちろん月額料金は重要ですが、申し込みのときには他にもいろいろと費用がかかってきます。

まずかかるのが、初期費用です。別名「契約手数料」ともいいますが、契約時に支払わなければならないものです。初期費用は、事務手数料の他に端末代金などがかかってくるケースもあるので要注意です。

ちなみに、WiMAXを提供しているプロバイダは、よくキャンペーンを行なっています。それをふまえると、初期費用からその後数ヵ月の月額料金も大幅に変動してきます。

初期費用を比べるときは、全費用(初期費用・キャンペーン含む)を契約期間数で割った「実質月額」を計算してみましょう。総額費用のお得さを見比べることができます。

料金は、プロバイダによってモバイル型ルーターの代金やレンタルしたモバイル型ルーターの受け取り・返却にかかる送料が初期費用に含まれているところ、別途必要となるところがあります。選んだプランによっては、解約時に解約金がかかる場合もあります。

例をあげると、モバイル型ルーターを長期2年間契約した場合、2年満期になる前に解約を申し込んでしまうと解約金が発生します。このような契約内容は「縛りあり」「縛りなし」といわれることが多いです。それぞれの特徴は以下のようになっています。

 ● 縛りありプラン:契約期間中に解約した場合解約金が発生するが、月額料金がリーズナブル
 ● 縛りなしプラン:解約金発生せず、いつでも解約できるが、月額料金が割高

モバイル型ルーターをどれだけの期間使用するのか、きちんとプランをたててから申し込めば、ムダな費用を抑えることができるでしょう。

その他かかる費用としては、故障したときの保証も重要になってきます。レンタルのモバイル型ルーターの場合、過失故障だと修理費用を高く請求されることがあります。

過失以外のケースであっても、普通に使用していて壊れてしまったときの交換補償や通信がうまくいかない時の交換には対応してくれるのか。こういうケースは起こりうるので、確認しておくと安心でしょう。

月額料金と合わせて「初期費用」「解約手数料」「故障時の修理費用」も計算に入れて契約していくのがいいです。

データ通信量

選ぶモバイル型ルーターのサービスによって利用可能なデータ通信量は違います。たとえば、高速通信できるデータ量を1日単位で決められているプランや3日や1ヵ月単位で計算されるプランもあります。

プランによってかなり料金が変動してくるので「どのくらいの通信量が必要なのか」あらかじめ検討をつけておくといいでしょう。

ちなみに、データ通信量が多くなりがちな方は、月額データ容量無制限の「WiMAX」などもおすすめです。一定期間内に大量のデータ通信をした場合には混雑する時間帯に通信制限がかかりますが、通信速度が遅くなるのは翌日の混雑時間帯のみなので、日中利用者の多くない時間だけ使用する場合には実質無制限で使うこともできます。

また「クラウド系」はデータ容量に限りがあり「100GB」がメインのプランとなっているところが多いです。

つまり、データ容量をたくさん使いたい方は、WiMAX、コスパ重視の方は、クラウド系がおすすめです。このデータ容量選びの段階を無視して契約にすすんでしまうと、あとで面倒です。「使いすぎて通信制限に達してしまった」という事態になってしまう恐れも。

したがって、普段どのくらいWi-Fiを利用しているのかをしっかり把握し、自分にふさわしいデータ量を選ぶようにしましょう。

対応エリア

スマホと同じく、電波のないところではモバイル型ルーターも通信利用できません。とくに、山間や地下、田舎などではつながりづらくなってしまうことがあります。

ウェブサイトに各回線の対応エリア地図を掲載している会社もあるので、自分の地域がどのくらいの範囲に対応しているのか確認しておくとスムーズです。モバイル型ルーターの種類によって使う回線が異なることも覚えておきましょう。

また、特定エリア限定で高速通信ができる端末もあります。通信速度を優先させたい方はこの端末タイプも念頭にいれておくといいかもしれません。

一方、ポケット型Wi-Fiは提供しているキャリア回線の地域のみ通信対応なので、クラウド系の方が広いエリア範囲を誇ります。「対応エリア」を優先順位で1番とするなら、どの地域であっても安心利用できるクラウド系モバイル型ルーターを検討してみましょう。

契約期間

それぞれのライフスタイルによって、モバイル型ルーターをどのくらいの期間契約するかが変わってきます。引っ越し後のつなぎで利用したいと思っている人もいれば、日常的に使用する予定の人もいるでしょう。

通常モバイル型ルーターは2〜3年の契約期間をとっていることが大半ですが「そこまで長期間使うつもりはない」という方もいるかもしれません。あらかじめ自分がどれくらいの期間でモバイル型ルーターを使用したいのかを決めておき、契約期間が「縛りあり」「縛りなし」のどちらのプランが自分にふさわしいのかを考えておきましょう。

短期で使用するときは「縛りなし」、長期で使用するときは「縛りあり」が適しています。自分が利用する予定期間でトータルいくらかかるのかを計算していくといいでしょう。

また、格安プロバイダは端末を選べなかったり、最新機種を使えなかったりすることもあります。通信速度や対応エリアなど利用するときに大きく関わってくる部分なので、注意しましょう。「使い勝手をとるのか」「安さをとるのか」しっかりと見極めてリサーチすることをおすすめします。

まとめ

モバイル型ルーターの一番のメリットは「いつでもどこでも使える」ということでしょう。手間のかかる回線工事も必要ありませんし、端末が到着したらかんたんな設定のあとすぐに使うことができます。

縛りなしの契約プランを利用すれば解約もスムーズな上、うまく活用すれば、固定通信費(スマホの月額料金や自宅のインターネット利用料金)を節約できるかもしれません。

一方で、固定回線やホームルーターとくらべて通信速度・データ通信量・安定度において劣るという点がデメリットです。持ち運びができますが、場所によっては電波状態が悪いということにも注意が必要です。

モバイル型ルーターのサービスを提供するプロバイダによって費用・対応エリア・契約期間・データ通信量などが違うので、さまざまなプロバイダ会社をくらべてみることをおすすめします。

この記事を参考に、ぜひあなたにピッタリのモバイル型ルーターを選んでみてください。

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