
MU-MIMOって何?対応スマホやルーターも併せて紹介!

自宅でWi-Fiをサクサク楽しむためには、MU-MIMOに対応した端末を使用することがポイントです。
無線LANルーターの性能をアップさせるMU-MIMOは、通信速度によるストレスがない快適なWi-Fi環境を整えてくれます。
今回は無線LANルーターに搭載されている、MU-MIMOの機能についてわかりやすく解説します。
併せて、MU-MIMOが搭載されたルーターを使用するメリット・デメリット、対応するスマホやルーターも紹介します。納得のいくWi-Fiを選びたい人はぜひ参考にしてみてください。
※本記事は2022年5月20日に作成されたものです。
現在の状況とは異なる可能性があることを予めご了承ください。
目次
そもそもMU-MIMOとは?
そもそもMU-MIMOとは、無線LANルーターの性能をアップさせる機能のことを言います。
スマホやルーターのスペック表で「MIMO」という項目を見たことがある人もいるかもしれません。MIMOは「Multiple Input Multiple Output」の略です。
Multipleは日本語で「複数の」と訳して、複数の入力・出力ができる機能を指します。MUは「Multi User」の略で、合わせて「マルチユーザーマイモ」と読みます。
MU-MIMOは結論から言うと、MIMOが進化した次世代の無線通信方法です。
これまでよりも技術力が飛躍的に向上したことにより、新たに使用できるようになった機能として知られています。
パソコンやスマホ、タブレットはもちろん、最近ではゲーム機やスマート家電などインターネットに接続して使用する機器が増えています。
現代の生活で生活必需品となりつつあるWi-Fi環境ですが、それを可能にしている技術がMU-MIMOと言っても過言ではありません。
MIMOでできること
MU-MIMOを理解するうえで知っておきたいのがMIMOの技術です。
MIMOは無線LANルーターとWi-Fiに接続する端末側の双方が、複数のアンテナを用いて通信データの送受信をする機能のことを言います。
MIMOは同一周波数帯を用いることで、通信出力をアップしたり、周波数帯域を増やしたりしなくても高速化して通信距離を伸ばすことができる技術です。
次世代LTEでは、最大スループットは下り3Gbpsまで高速化できると言われています。
複数のアンテナを使用することで通信速度を向上させることを可能にし、MIMOは2009年に策定された無線LAN規格IEEE802.11nで取り入れられました。
IEEE802.11nとはWi-Fiの通信規格のことを言い、家庭用で普及しているWi-Fiルーターで利用できる通信規格の名称です。
光回線などの高速通信を利用している場合は、「11n」以降の規格に対応したWi-Fiルーターやパソコンやスマホ、タブレット端末などの使用が進んでいます。
MU-MIMOはMIMOを進化させたもの
MIMOのなかでも、複数の端末へ同時にデータを送信できる機能をMU-MIMOと言います。
MU-MIMOは2013年に策定された、無線LAN規格IEEE802.11acから取り入れられました。MIMOでは搭載できるアンテナとなるストリーム数を4×4内蔵していました。
ストリーム数とは搭載されているアンテナの本数のことで、端的に言えばストリーム数が多いほど通信速度が高速になります。
MU-MIMOではMIMOの倍の8×8を内蔵可能にしたことで、より通信速度が向上しています。IEEE802.11acと802.11nの最大通信速度の差には、MU-MIMOとMIMOの違いが表れています。
MIMOは複数のアンテナを用いてデータの送受信を行う端末で、1対1の通信を前提にしています。
MIMOを使って複数の端末を使用した場合、複数の端末には順番にデータを送信しなければなりませんでした。そのため、複数の端末が同時に接続すると並列したデータ移動ができず、速度が不安定になる恐れがありました。
MU-MIMOはこの欠点を改善し、複数の端末に同時にデータを送信でき、通信速度の低下を防ぐことができます。
MU-MIMOとSU-MIMOの違い
MIMOには大きく分けて、MU-MIMOとSU-MIMOの2種類があります。
SU-MIMOは「Single User MIMO」を略した言葉で、1つの端末に向けて通信を提供する技術です。「シングルユーザーマイモ」と読みます。
SU-MIMOでは送信側と受信側が1対1の関係です。SU-MIMOは複数の端末をWi-Fiに接続することができません。
そのため、無線で接続する端末が2台以上の場合は、通信先を都度切り替える必要がありました。一方でMU-MIMOは、送信側と受信側が1対多の関係です。
SU-MIMOとの違いは、複数の端末へ同時にデータを送信できるかどうかという点です。
SU-MIMOの場合は、端末1台1台との間を順次切り替えながら「時分割多重」で通信するため、端末の台数が増えるほど通信速度が低下していました。
MU-MIMOでは電波干渉が起きないよう位相をずらして複数の信号波をビームフォーミングで送信し、「空間多重」によって、複数台の同時通信を可能にしています。
ビームフォーミングの仕組み
MU-MIMOを可能にした技術がビームフォーミングです。
ではビームフォーミングとは、どういった技術なのでしょうか。
ビームフォーミングは無線通信で使われる技術の1つで、特定の方向へ電波を送信したり、特定の方向から電波を受信したりできるものです。
通常Wi-Fiで使われる電波には、指向性がなく全方位へ電波を送信します。
ビームフォーミングでは電波が飛ぶ方向を制御し、特定の方向に電波を集中することで電波強度を高め、安定した通信を可能にする役割を果たしています。
またビームフォーミングが利用できれば、壁や家具などの障害物があっても安定したWi-Fi接続が可能です。
さらに電波が届く方向をコントロールさせることで、他の送受信機との電波の干渉を抑えるといったメリットもあります。
MU-MIMOのメリットとは?

ここではMU-MIMOのメリットを紹介します。
複数端末での同時通信ができる
MU-MIMOは、複数端末の同時通信に最適な技術です。
たとえば日常生活のある場面を想像してください。
家族が各々スマホを使用しており、子どもは部屋でゲームをしています。
そのようなとき自分のスマホの通信が遅く、動画が再生されないといった経験は誰しもがあるのではないでしょうか。また、自分1人でもタブレットで動画を見ながらスマホでメモを取るなど、端末を同時に使用することはあると思います。
MU-MIMOを利用すれば、複数の端末でも円滑に同時通信ができるため、動画の読み込みが遅いといった問題は解消できるでしょう。
さらに一人暮らしであっても昨今テレワークなど、自宅で会社用のパソコンやスマホ、自分のスマホなど、端末を同時に使用する機会も増えているかもしれません。
快適なWi-Fi環境を整えることは快適な生活を送る第一歩です。
複数の端末を同時に接続しても通信速度が変わらない
MU-MIMOは複数端末を同じWi-Fiに接続して通信する場合でも、データの通信速度が低下しません。
MIMOは送受信する端末同士のアンテナを利用して通信していますが、MU-MIMOは送受信端末のアンテナをどちらも利用して、接続中のすべての端末が同時に通信できるように改善されています。
家族で1つのWi-Fiを利用する場合、MU-MIMOの環境を整備すると複数の端末を使用しても安定した通信が期待できます。
使用する端末が多くても速度が落ちないのは魅力的ですよね。
しかし、MU-MIMOに対応していても、Wi-Fiに接続できる端末の台数は無線LANルーターごとに限りがあります。
MU-MIMO対応であってもWi-Fiに接続している端末台数が上限を超えると、速度が不安定になることもあるので注意してください。
MU-MIMOのデメリットは?
ここまでMU-MIMOのメリットをご紹介してきましたが、実はデメリットもあります。
デバイスとルーターの双方が対応している必要がある
MU-MIMOはどの環境でも利用できるわけではありません。
MU-MIMOを使うにはルーターに加え、Wi-Fiを利用するパソコン・スマホといった端末もMU-MIMOに対応している必要があります。
MU-MIMOの仕組みでは、送受信する両端末に搭載されたアンテナをお互いに利用します。
そのため対応するルーターを購入しても、使用している端末がMU-MIMOに対応していなければ、結局通信速度が遅いという本末転倒の状況になってしまうので注意です。
ご自身と家族が使用しているパソコン、スマホなどが対応している端末かどうか事前に確認しておきましょう。
対応ルーターが高額
MU-MIMOに対応したルーターは高額です。
相場は安くても5,000円からで、高いものだと10,000円前後のものが多いです。
MU-MIMOのシステムではよりたくさんのアンテナが必要なため、安価なルーターは非対応であることも少なくありません。
最新の機種はMU-MIMOに対応しているものが多いので、最新の機種を購入することをおすすめします。
ハイエンドモデルの対応ルーターを購入すればMU-MIMOを利用した通信が実現します。
MU-MIMOの大きな特徴
これまでMU-MIMOの機能を紹介してきましたが、MU-MIMOの大きな特徴を3つに分けて紹介します。
MU-MIMOを説明する前に基本的な無線LANルーターとアクセスポイントについて、その違いを少し説明します。
無線LANルーターは、ルーターとアクセスポイントの機能が備わっているもので広く家庭用として利用されているものです。
アクセスポイントは、アクセスポイントとしてローカルネットワーク構築のみができるものです。
その名のとおりアクセスポイントとしての機能だけを持つ機器で、単体ではインターネットにはつながりません。ルーターを別個に用意している企業で広く使用されています。
リソースの有効活用ができる
MU-MIMOの1つ目の特徴は、リソースの有効活用ができる点です。
無線LAN規格IEEE802.11nのMIMOでは、空間分割多重(Space Division Multiplexing:SDM)方式を使って複数ストリームの同時送信が可能でしたが、あくまで送信機と受信機の1対1の機能でした。
一方で11acのMU-MIMOはSpace-Division Multiple Access:SDMAとも呼ばれており、複数ユーザー(クライアント)と同時に通信することが可能で、1対多の機能になっています。
ただし、あくまでもアクセスポイントからクライアント向きのダウンリンク方向のみのDL MU-MIMO(Down Link MU-MIMO)が定義されています。
ダウンリンクとは、ルーターから端末に向かう方向のことです。クライアントは端末だと考えてください。つまり、MU-MIMOでは、1クライアント当たりの通信速度の最大値が増えるわけではなく、1つのアクセスポイントに複数のクライアントが接続している環境下で、アクセスポイントが同時に送信できる相手端末数が複数に増えることになります。
無線リソースを有効活用してクライアントが無線空間の空きを待つ時間が減り、結果的に通信速度の劣化を防ぐことができます。
1端末当たりの最大通信速度を向上させるよりも、多くの端末が無線LAN端末を使う高密度環境でいかに無線リソースを有効活用するかがカギになるでしょう。
MU-MIMOの送信パターン
MU-MIMOの2つ目の特徴が送信パターンです。
MU-MIMOでサポートされているのはダウンリンクのみです。
MU-MIMOの制約として、同時に対応できるクライアント数は最大で4つ、クライアント当たりの空間ストリーム数は最大4つまで、かつ空間ストリーム数の合計は8以下となっています。
複数クライアントへ同時に別のフレームを送信する方法
MU-MIMOの3つ目の特徴が、複数クライアントへ同時に別のフレームを送信する方法です。
この送信方法は、ビームフォーミングの技術を活用することで可能になっています。
アクセスポイントから電波をコントロールし、各クライアントに送信することを可能にしています。
たとえばクライアントが4つあり、それぞれをクライアント1~4と呼ぶとします。
クライアント1~4の受信量をビームフォーミングでクライアント1は最大に、そしてクライアント2~4ではNull(送信しないという意味)になるようにアクセスポイント側で計算した上で送信します。
この時、同時に送信されるクライアント2~4宛てのフレームも同様に計算することで、それぞれのクライアントで別のクライアント宛のフレームからの干渉を最小限に抑え、各々受け取るべきフレームを正確に受信することができます。
アクセスポイントとクライアントのフレームの送受信
アクセスポイントは1度の送信で複数のクライアントに同時にフレームを送信したとしても、クライアントからアクセスポイントへのフレームはあくまで1つずつです。
家庭でMU-MIMOを使用することを想定して説明すると、パソコンなどのクライアント側からルーター側に送れるフレームは1つということです。
ファイルのダウンロードやビデオストリーミングなど、多くの場合はクライアントへのダウンリンク方向の送受信のデータが多いと予想されます。
しかしアップリンクの送受信のデータが複数いる環境では、MU-MIMOの効果はそれほど期待できない可能性もあるので注意が必要かもしれません。
アップリンクはダウンリンクの逆で端末からルーターのことを言います。
つまり、家庭内のようなWi-Fiが1つ、利用している端末が複数の場合にはMU-MIMOの効果を発揮しますが、逆の場合はあまりMU-MIMOがあっても効果が見られないということです。
MU-MIMOに対応しているおすすめのルーターは?
それではこのMU-MIMOを使用できる、おすすめのルーターを紹介します。
各会社・ルーターによって特徴も違ってくるので、ぜひルーターを購入する際の参考にしてみてください。
また、MU-MIMO対応ルーターは、契約する光回線の事業所からレンタルできる可能性もあります。購入が難しくてもレンタルできれば、利用料金は月額数百円とさほど高額にはなりません。
そのため、契約している事業所がMU-MIMO対応機種を、レンタル品としての有無を調べレンタルするのも一つの手段です。
さらにMU-MIMO対応ルーターが、レンタルできる事業所に回線ごと乗り換えすることも選択肢になるでしょう。
WSR-1800AX4S
「WSR-1800AX4S」はバッファローから発売された1×1のスマートフォンを最大2台で同時通信でき、快適な通信が可能なルーターです。
大容量・多台数通信に強いWi-Fi規格「Wi-Fi 6(11ax)」で、Wi-Fi(11ac)よりも5GHz帯のダウンロードは約1.1倍、アップロードは約1.5倍の無線スループットを実測。
端末側もTWTに対応している必要がありますが、TWT(Target Wake Time)対応で、スマホなど端末の待ち受け時間を制御してバッテリーの節約ができます。
バッファロー独自機能である干渉波を回避してつながるのも嬉しいポイントです。
使用中の電子レンジなどノイズによる切断が発生した場合は、自動でノイズの少ないバンドに接続するため、環境の影響を受けずに安定した通信を維持できます。
WSR-3200AX4S
「WSR-3200AX4S」はバッファローから発売された1×1のスマホは最大4台、2×2のスマホは最大2台で同時通信でき、快適な通信が可能なルーターです。
より強固なセキュリティー「WPA3」対応で、パスワードの不正解読をブロックできます。
加えて、訪問した友人にも簡単にWi-Fiを提供できる「ゲストポート機能」を搭載しています。
既存の家庭内ネットワークのアクセスは拒否しないため、安心してWi-Fi環境を開放できるといった特徴があります。
WRC-2533GST2
「WRC-2533GST2」はエレコムから発売された、最大4台の端末と同時通信可能なルーターです。
楽々引っ越し機能で買い替えでも面倒な設定の必要がありません。
「かんたんセットアップ4」搭載ルーターで初期設定が非常に簡単なことも特徴です。
長時間のインターネット利用から子どもを守る「こどもネットタイマー3」では、スケジュール機能が搭載されており、視覚的に子どものインターネットに接続している時間を管理・制限できることから親御さんにとってはありがたい機能です。
利用人数は6人、戸建てなら3階建てまで対応しており、さらにIPv6対応なので、4Kテレビも快適に視聴できます。
WN-AX2033GR
「WN-AX2033GR」は株式会社アイ・オー・データ機器が独自開発した「360コネクト」を搭載したルーターです。
新技術の「360コネクト」によって家中に電波をいきわたらせ、1,733Mbps(規格値)の高速通信が可能なWi-Fi Gigabitルーターとなっています。
対応機器を限定しない「ビームフォーミングW」も搭載しているため、安定した通信の高速化できます。
また、5年間無料の「フィルタリング機能」やQRコードを読み取って設定できる「QRコネクト」などの便利な機能が搭載されていて、使い勝手がよいでしょう。
WN-AX1167GR2
「WN-AX1167GR2」は最大2台の端末と同時通信が可能なルーターで、WN-AX2033GR同様アイ・オー・データ(IODATA)の製品です。
867Mbpsの高速通信が可能なWi-Fiルーターで、有線LANもギガビットに対応していることで光回線の高速通信を活かします。
悪質サイトをフィルタリングする「ネットフィルタリング機能」に加え、子どもの利用時間を制限する「ペアレンタルコントロール機能」、パソコンやスマートフォン、ゲーム機など、Wi-Fi接続端末を管理できる「Wi-Fiマモル」機能を搭載しており、お子さんがいるご家庭におすすめです。
また、3年間の長期保証を実現しているため、安心して長く使用できます。
MU-MIMOに対応しているおすすめのスマホは?
MU-MIMOに対応しているおすすめのスマホを紹介します。
スマホ側もMU-MIMOに対応している必要があるので、ルーターだけでなくスマホも対応機種か調べておきましょう。
最新機種ではMU-MIMOに対応している機種も多くあります。お金に余裕がある方はスマホの買い替えも検討してみましょう。
AQUOS ZETA SH-01H
「AQUOS ZETA SH-01H」は2015年にSHARPから発売された、新設計のハイスピード5.3型IGZO液晶を搭載したスマホです。
激しい動きに対しても残像を出さずに、滑らかな表現が可能になっています。
使いやすさを重視したパフォーマンスモデルのスマホで、MU-MIMOに対応しています。
PREMIUM 4Gは最大300Mbpsに対応しており、デュアルスピードモードならLTEとWi-Fiを組み合わせることで、大容量コンテンツも快適にダウンロードできます。
発売した時期は2015年と少し古いものの、バッテリーも3,100mAhと一日使用するには十分な容量があります。
Galaxy Z Fold3 5g
「Galaxy Z Fold3 5g」は2021年にSAMSUNGから発売された、多機能なアンドロイドスマホです。
5GとMU-MIMOの高速通信に対応しており、2つ折りが最大の特徴です。
一般的な大きさの6.2インチのスマートフォンとして使用できるのはもちろん、タブレットとしても利用できます。画面を開くと、7.6インチの大画面を活用した直感的操作を可能にしています。
またペンでアイデアをいつでもメモすることもでき、フレックスモードを使うと、ハンズフリーで動画視聴やビデオ通話を楽しめます。
2画面を2つに分割して、片方では通話をしながら、もう片方ではアイデアをスケッチすることも可能です。
arrows NX F-02H
「arrows NX F-02H」は、2015年に富士通から発売されたスマホです。
常に速い回線を優先して読み込む高速ストリーミングにも新たに対応し、YouTubeなど一部の動画ストリーミングサービスにおいても快適に視聴が可能です。
さらに従来対応していたPREMIUM 4G やWi-Fi MIMOに加え、MU-MIMOにも対応したことで高速通信を可能にしています。
ドイツのデザインアワードRed Dot Awardを受賞したデザインが最大の特徴です。
ハードアルマイト採用で日常使いでのキズを気にせず、割れにくく曲がりにくいため長期間スマホを使用できます。
さらに虹彩認証「Iris Passport」を搭載しており、ロック解除もチケット予約やショッピングのログインも画面を見るだけで瞬間認証が可能です。
OPPO Reno5 A
「OPPO Reno5 A」は、2021年にOPPOから発売されたミドルレンジモデルのアンドロイドスマホで、価格と性能とのバランスが最重視された使い勝手のよいスマートフォンです。
高速通信ができるのはもちろん、IP68クラスの防水防塵性能があり、お財布ケータイにも対応しています。そして最大の魅力は、フラッグシップモデルにも匹敵するカメラ性能です。6,400万画素の4眼カメラを搭載し、今までフラッグシップモデルを使っていたユーザー層にまで訴求力を発揮しています。
カメラ性能を重要視する人におすすめです。
Xperia 10 III
「Xperia 10 III」は2021年にSONYから発売されたスマホです。
5Gの高速通信に対応しており、バッテリーはXperia史上最大容量の4500mAhです。
「いたわり充電」というXperia独自の充電技術によって、3年間使用してもあまりバッテリーが劣化しづらく長期的に使用できます。バッテリー容量が他機種と比較しても大きく、スマホを長時間使用する方におすすめです。
モバイルWi-Fiとのセットで持ち歩き、外出先でビデオチャットや動画鑑賞を楽しんでも充電切れの心配が少ないでしょう。
また有機ELディスプレイ搭載で、ハイダイナミックレンジ(HDR)に対応していることから、明暗をきれいに映し分けて映像や写真を撮影できます。
MU-MIMOについての代表的なQ&A
MU-MIMOについての代表的な質問と回答について3つご紹介します。
MU-MIMO対応しているスマホを確認する方法は?
MU-MIMOに対応しているスマホかどうか確認するには、お使いのスマホの仕様書を確認しましょう。
スマホの仕様書の「無線通信方式」や「無線LAN」の欄を確認してください。そこに「2×2MIMO」や、「IEEE802.11ac」「IEEE802.11ax」といったような記載があった場合はMU-MIMOに対応しています。
また、仕様はスマホのメーカーあるいは携帯電話会社のサイトでも確認できます。
MU-MIMOに対応しているiPhoneは?
iPhone8以降の機種は、MU-MIMOに対応しています。
iPhone7以前の機種は非対応のため、対応ルーターを用意しても高速通信を利用できないので注意してください。
iPhone SEは第1世代から対応していますが、念のため仕様書等を見て確認してください。
また、自分のiPhoneがどのモデルか分からない場合は次の方法で調べましょう。設定のアプリを起動し、一般、情報と続けて項目をタップすると、機種名の欄に使用しているiPhoneのモデルが記載されています。
自分の使っているiPhoneのモデルがわからない人は、この機会に確認してみてください。
MU-MIMOを使う他にも通信速度を上げる方法は?
MU-MIMO以外に、通信速度を上げるにはどうすればいいのでしょうか。
通信速度を上げるには、回線の環境を整えることが重要です。ルーターは位置が悪いだけで、通信速度が低下することがあります。
たとえば、ルーターと端末が遠い、ルーターの近くに電子レンジなど電波を派生する家電がある、水回りの近くにルーターがある場合は速度が低下しがちです。
また、床の上に直接ルーターを置いていることも遅くなっている原因になるかもしれません。このような場合、ルーターの位置を変更するだけで、通信速度が改善する可能性があります。
ルーターの配置を変更しても効果が見られない場合は、契約している回線の速度が遅い場合もあるので回線契約の見直しも検討してもいいかもしれません。
MU-MIMOの注意点
最後に、MU-MIMOの注意点を説明します。
MU-MIMOは快適にWi-Fiを利用できる機能ですが、MU-MIMOを使うにはルーターに加えWi-Fiを利用するパソコン・スマホと言った端末までMU-MIMOに対応している必要があります。
ルーター・端末が非対応だった場合、すべて対応機器に買い替える必要があるので、コスト面がネックになると思います。
MU-MIMOは2013年頃から徐々に普及してきている技術ですから、近年では対応している端末が多くなっています。買い替えを検討していなくても、MU-MIMOに対応している端末かどうかなど調べておくことで今後に役立つかもしれません。
また、MU-MIMOは最大通信数を超えると、速度低下する点に注意しましょう。
MU-MIMOは制御にアンテナを1本使うため、同時に送信可能なのはアンテナの本数から1本引いた数です。無線LANルーターのスペックなどに記載されているアンテナの数から1本引いた数が、実際の通信数だと覚えておきましょう。
たとえば4×4と記載してあるルーターの場合、同時通信は最大3台までです。この場合、4台をつなぐと速度が低下してしまいます。ただし子機が2×2までしか対応していない場合は、「2×2」+「1×1」の2台までとなりますので注意が必要です。
さらに注意が必要なのが、MU-MIMO対応の無線LANルーターを利用しても、契約している回線の品質が高くないと利便性は上がらない可能性があるという点です。
理論上では光回線ならばどの回線も最大通信速度は1Gbps以上ですが、実効速度はプロバイダによって異なるので、MU-MIMOを利用する上で注意しなければいけません。
インターネットを利用するには、回線事業者とプロバイダの両方と契約する必要があります。そのため、プロバイダ選びも大切になります。
プロバイダ選びで最も重要なのは通信速度です。
プロバイダを選ぶ際には月額料金はもちろん、IPv6方式に対応しているか、Wi-Fi5以上に対応しているかどうかを基準に選んでください。
IPv6とは、新しく登場したIPアドレスの次世代規格です。Wi-Fiは現在Wi-Fi6も普及しています。ここまでで紹介したルーターの中には、Wi-Fi6に対応しているルーターもあるのでチェックしてみてください。
また、本来はプロバイダと回線事業者は役割が分かれていますが、両者の役割を提供する回線事業者とプロバイダが一本化されたサービスもあります。
たとえば「光コラボレーション」を提供している会社と契約すれば、回線とプロバイダの2つがあるということを意識せずインターネットを利用することが可能です。
まとめ
この記事では、MU-MIMOの機能について詳しく解説しました。
MU-MIMOは複数の端末に同時通信ができ、複数端末を同時に接続しても通信速度が変わらないビームフォーミングを利用した機能です。
昨今は家庭でもスマホやパソコン、ゲーム機など様々な端末を1つのWi-Fiに接続している方も多いと思います。
MU-MIMOに対応した端末を使用することで、複数端末を使用する場合であっても通信速度によるストレスがない快適なWi-Fi環境を整えられます。
家族で1つのWi-Fiを使用している方、快適な環境で動画の視聴、インターネットを楽しみたい方などMU-MIMOが搭載されたルーターの導入を検討してみてはいかかでしょうか。
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