
おすすめインターネット回線は?初めて選ぶ人にもわかりやすい解説

本記事では、おすすめのインターネット回線について解説します。
自宅の固定回線といえば高速での通信が可能な「光回線」が定番です。しかし最近では5Gのサービス開始に伴う通信性能の向上によって、ホームルーターやポケット型Wi-Fiを固定回線の代わりとして利用する人も増えてきました。
通信速度や利用のしかた、また予算に応じた選択肢が増えた一方で、それぞれのインターネット回線の違いを学ぶ必要性も生じており、それをコストと感じる方も少なくありません。
そこで本記事では「インターネット回線の違いがよくわからない」「インターネット回線に契約したいけど、どれを選べばいいか分からない」という方向けに、おすすめのインターネット回線と通信方式、回線の選び方について解説します。
初めてインターネット回線を自分で用意する方にも理解できるよう、初心者向けにやさしく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
※本記事は2022年10月20日に作成されたものです。
現在の状況とは異なる可能性があることをあらかじめご了承ください。
目次
インターネット回線の種類と比較
最初にインターネット回線の種類とそれぞれの特徴について解説します。
自宅のインターネット回線の種類は3つ
自宅で利用できるインターネット回線は、おもに下記の3種類です。
● 固定回線(光回線・ケーブルテレビなど)
● モバイル回線(ホームルーター)
● モバイル回線(ポケット型Wi-Fiルーター)
固定回線は通信速度や安定性の面から、現在では光回線が主流です。また光回線以外では、ケーブルテレビの回線を使ったサービスも提供されています。
また最近増えているのが、モバイル回線を使った屋内向けのインターネットサービスです。モバイル用に作られたポケット型Wi-Fiルーターを固定回線代わりに使う人も増えているほか、モバイル回線を自宅でも快適に使うためのホームルーターを導入するケースなど、使い方は利用者のニーズによってさまざまです。
モバイル回線は、インターネット回線とルーターを有線接続する必要がないため、開通工事や難しい設定が必要ないのがメリットです。しかし固定回線と比較した場合、速度と安定性に劣ります。
自宅用にインターネット回線を用意する場合は、まずは固定回線(特に光回線)の導入を検討し、それが無理な場合にホームルーター、ポケット型Wi-Fiルーターの順に検討していくのがおすすめです。
以下、それぞれの回線について解説します。
○固定回線
自宅向けのインターネット回線でもっともおすすめなのが、固定回線です。
固定回線は、インターネット回線を屋外から有線で引き込む方法で、光回線やケーブルテレビを使った方法が主流です。回線を自宅のLANポートから繋ぐため、開通工事が必要になる場合があります。
なお有線での接続は自宅内のモデムや終端装置(ONU)までで、そこからさらにWi-Fiルーター(無線LANルーター)に接続できます。Wi-Fiルーターに繋ぐことで、電波の届く範囲では、無線でインターネットに接続できるようになります。
○光回線
光回線とは、光ファイバーを使ったインターネット回線です。最大で2Gbpsもの高速かつ大容量の通信が可能で、通信の品質が安定しているという特徴があります。
利用条件は限られるものの、最近では10Gbpsの速度を提供するサービスも出てきており、今後も高速化が進むことが予想されます。
○ケーブルテレビ
ケーブルテレビでも回線を利用してインターネットサービスを提供しています。ケーブルテレビは回線の構造上、通信速度が300Mbps程度と光回線に比べて遅く、また反応速度などの通信品質にやや難があります。
純粋に通信性能だけを考えた場合は、光回線の方がおすすめです。
○ホームルーター
ホームルーターはモバイル回線を使ったWi-Fiルーターのひとつです。ポケット型Wi-Fiルーターと異なり、自宅用として設計されているため、室内での電波の受信などが強化されています。
見た目は据え置き型のWi-Fiルーターそっくりで、コンセントから常時給電して使います。
なお、最新のモバイル回線は5Gへの対応が進んだことにより、最大で2.7Gbpsの速度を実現するなど、光回線をも上回る通信が可能になりました。
導入も手軽なことから、今後は室内のインターネット回線の新たな選択肢として支持を集めていくものと思われます。
なお本記事執筆時点で、ホームルーターの提供を行っているのは下記の4サービスです。
● ドコモ home 5G
● au ホームルーター 5G
● SoftBank Air
● WiMAX
○ポケット型Wi-Fiルーター
ポケット型Wi-Fiルーターは、モバイル向けのWi-Fiルーターです。ホームルーターと同様にモバイル回線に接続しますが、もともとモバイル向けに設計されており、持ち運べるように小型でバッテリー駆動が可能なのが特徴です。
ポケット型Wi-Fiルーターには、主に下記の2種類があります。
● WiMAX
● クラウドSIM(モバイル型Wi-Fi)
WiMAXは、モバイルWiMAX回線を利用した通信サービスで、UQコミュニケーションズ株式会社によって通信回線が提供されています。WiMAXでは5G回線への対応が進んだことで、従来を遥かにしのぐ最大2.7Gbpsもの高速通信が可能になっています。
またポケット型Wi-Fiはドコモ、au、SoftBankのLTE回線を利用した通信サービスです。3社が独自に提供しているポケット型Wi-Fiサービスのほかに、回線を借り受けて提供しているサービスも多数あるのが特徴です。
そのため価格競争が激しく、ユーザーとしてはより安価に利用できるというメリットがあります。
ポケット型Wi-Fiのなかには、3社の回線の通信SIMをサーバー上で切り替える「クラウドSIM」を採用しているサービスもあり、より繋がりやすく安定感のある通信を利用できます。
インターネット回線を比較検討する方法
インターネット回線を比較検討するための要素には、下記のものがあります。
● 通信速度
● 月額料金
● 開通工事の有無
これらは固定回線、ホームルーター、ポケット型Wi-Fiのそれぞれで大きく異なります。契約する前にそれぞれをよく比較し、自分の使い方にあったインターネット回線を見きわめましょう。
おすすめインターネット回線
ここからは、おすすめのインターネット回線について詳しく解説していきます。
最初に、インターネット回線を利用する建物のタイプごとにおすすめの回線を紹介していきます。
戸建てなら光回線
一戸建てで暮らしているなら、おすすめは光回線です。
光回線は下最大速度が1〜10Gbpsと非常に高速で、通信の品質が安定しているのが特徴です。大人数での接続にも耐えられるため、家族などで利用したい場合にも大変おすすめです。
また、プロバイダや回線事業者にもよりますが、光回線は基本的に通信量を問わず速度制限されることがないため、大容量のデータを好きなタイミングで好きなだけ利用できます。
光回線を利用するためには、戸外から光ファイバーを引き込むための工事が必要になりますが、戸建ての場合は工事の可否を家主が判断できるため、環境を整えやすいというメリットもあります。
賃貸マンションやアパートは光回線かホームルーター
賃貸マンションやアパートの場合は、光回線かホームルーターがおすすめです。
○賃貸マンション・アパートはフレッツ光対応していれば光回線
回線を品質や機能から判断すると光回線がおすすめですが、賃貸住宅の場合は光回線を利用できない場合があります。主な理由としては下記の2点です。
● 光回線に対応した建物の構造になっておらず開通工事ができない
● 開通工事はできるが家主が工事を許可してくれない
マンションやアパートの築年数が古い場合、光回線の引き込みに対応した建物の作りになっていない場合があります。また、開通工事は可能でも、貸主である大家が嫌がる場合もあります。
場合によっては建物の一部を加工するため、大家が開通工事を許可してくれなかったという話はよく耳にするところです。
比較的最近建てられた建物では、フレッツ光に対応した作りになっていることも多く、これから入居先を選べるなら、そのような建物がおすすめです。
フレッツ光はNTTが提供する光回線の商品名で、フレッツ光に対応していれば、プロバイダを選ぶだけで光回線が利用できます。
○賃貸で光回線が使えない場合はホームルーターがおすすめ
また前述のように光回線が引けない場合は、ホームルーターの利用がおすすめです。
ホームルーターはモバイル回線を使ってインターネットに接続するため、光回線のような工事を必要としません。ホームルーターが届いたらすぐに使い始められるため、引越し後すぐにインターネットを使いたい方にもおすすめです。
なお最近ではモバイル回線の5G対応が進んだことで、光回線を上回る通信速度のホームルーターも出てきました。
下記のホームルーターはベストエフォートで2Gbpsを超える通信速度を実現しており、通信速度だけなら光回線に決して見劣りしません。
ルーター名称 | 通信回線 | 通信速度(下り最大) |
Speed Wi-Fi HOME 5G L12 | WiMAX | 2.7Gbps※ |
Speed Wi-Fi HOME 5G L11 | WiMAX | 2.7Gbps※ |
home 5G HR01 | ドコモ 5G LTE | 4.2Gbps※ |
Speed Wi-Fi HOME 5G L12 | au 5G LTE | 2.7Gbps※ |
Airターミナル5 | SoftBank Air | 2.1Gbps※ |
※ベストエフォート方式のため、通信環境により実際の通信速度は変化します
外でもWi-Fiを使いたい場合はポケット型Wi-Fiかスマホのサブ回線
屋外でもWi-Fiを使いたい場合は、ポケット型Wi-Fiかスマホのサブ回線の利用がおすすめです。
まずは検討したいのがポケット型Wi-Fiルーターの利用で、もともとモバイル用として作られたこともあり、外でのインターネット利用にはぴったりです。最新の端末は小型でバッテリー容量も多く、簡単に持ち出せてどこででも使えます。
また、ポケット型Wi-Fiルーターには「外で使える」ということ以外にも、下記の利点があります。
● 5G対応の端末は通信速度が速い
● 開通工事不要で届いたその日からすぐに使える
● 契約プランが柔軟に選べて経済的
またスマホのサブ回線を用意するのも選択肢としてありえます。サブ回線としてスマホをもう1台持って、そちらをテザリング用として使うことも可能です。
○5G対応の端末は通信速度が速い
2020年3月の5Gサービスの開始以降、5Gに対応したポケット型Wi-Fiルーターが登場するようになりました。ホームルーターと同様に2Gbpsを超える通信速度を持っており、これまでモバイルでは考えられなかったような高速通信が可能になっています。
高画質の動画の視聴やオンラインゲーム、大容量のファイルの送受信など、固定回線と同等の使い方がモバイル通信でも可能になっています。
○開通工事不要で届いたその日からすぐに使える
ポケット型Wi-Fiルーターは開通工事が不要です。ルーターが届いたその日からすぐに使えるので、固定回線の開通工事が待てないような場合にもおすすめです。
設定も簡単で、あらかじめ設定されているSSIDにパスワードを入力するだけですぐに使い始められます。
○契約プランが柔軟に選べて経済的
ポケット型Wi-Fiルーターには多くの通信事業者が参入しており、各社から多くのサービスが提供されています。競争原理が働いているため契約プランは比較的安く、また月間の通信容量に応じて細やかなプラン展開がされているのが特徴です。
3年契約から契約期間の縛りのないものまで選択肢が多いので、ユーザーはより自分の条件にあったプランを選べます。
速度で比べるインターネット回線
インターネット回線を選ぶ際の重要な要素のひとつが通信速度です。
ここでは速度でインターネット回線の種類を比較してみます。
戸建て、アパート、マンションなど建物別比較
インターネット回線を戸建てとアパート・マンションの2種類で比較していきます。
またここでは、光回線とポケット型Wi-Fiのそれぞれを利用した場合で比較します。
○戸建てのインターネット回線比較
戸建てで光回線とポケット型Wi-Fiを使った場合の違いは下記の表のとおりです。
光回線 | ポケット型Wi-Fi | |
通信速度(下り最大) | 1〜10Gbps | 2.1〜4.2Gbps |
通信品質 | 有線で室内まで引き込むため劣化が少ない。モデム(終端装置)以降の通信品質はWi-Fiルーターに依存する。 | ポケット型Wi-Fiの電波の特性に応じて、障害物などで通信品質が下がる。 |
月間データ通信量 | 無制限 | プランに応じた制限あり。 (※WiMAXなど実質無制限のものも存在する) |
通信制限 | なし | 月間データ容量を超過した場合は通信速度が128Kbps程度まで制限される。 またWiMAXは短期間での過剰な通信などで通信制限が課される場合がある。 |
同時接続可能人数 | 別に用意するハブやWi-Fiルーターの性能による。 | ルーターの性能による。プランとルーターがセットになっているため、他機種に交換できない場合が多いことに注意。 |
※一定期間内に大量のデータ通信の利用があった場合や、ネットワークの混雑する時間帯や状況によって通信速度が制限される場合があります。
戸建てで光回線を利用する場合は、1本の光ファイバーを1戸で占有するため、通信速度や品質の劣化がないのがメリットです。
またポケット型Wi-Fiの場合は5G対応で通信速度の向上は見られるものの、屋外から飛んでくる電波を室内のルーターで受信するため、建物の構造などの影響を受けやすい点には注意が必要です。ルーターの位置によっては速度の減衰幅も大きくなるため、設置場所の自由度にはやや劣ります。
また月間のデータ通信量の面でも、完全無制限である固定回線には見劣りしてしまいます。
○アパート・マンションのインターネット回線比較
アパートやマンションなどの集合住宅で光回線とポケット型Wi-Fiを使った場合の違いは下記の表のとおりです。
光回線 | ポケット型Wi-Fi | |
通信速度(下り最大) | 100Mbps〜2Gbps | 2.1〜4.2Gbps |
通信品質 | 各部屋で共用するため利用者の数に左右される。モデム(終端装置)以降の通信品質はWi-Fiルーターに依存する。 | ポケット型Wi-Fiの電波の特性に応じて、障害物などで通信品質が下がる。 |
月間データ通信量 | 無制限 | プランに応じた制限あり。 (※WiMAXなど実質無制限のものも存在する) |
通信制限 | なし | 月間データ容量を超過した場合は通信速度が128Kbps程度まで制限される。 またWiMAXは短期間での過剰な通信などで通信制限が課される場合がある。 |
同時接続可能人数 | 別に用意するハブやWi-Fiルーターの性能による。 | ルーターの性能による。プランとルーターがセットになっているため、他機種に交換できない場合が多いことに注意。 |
※一定期間内に大量のデータ通信の利用があった場合や、ネットワークの混雑する時間帯や状況によって通信速度が制限される場合があります。
アパートやマンションといった集合住宅の場合は、光回線でもスペック上の数値は下がります。これは1本の回線を各部屋に行き渡らせるためで、戸建てと比べると最大速度が低くなります。
また光回線でも10Gbpsの超高速回線はほぼ利用できません。
例外的に低層階で独自に回線を引くことも技術的には可能です。しかし共用部分を改装するかたちとなるケースも多く、管理規約などとの兼ね合いからも現実的ではありません。
また実際の利用の場面では、光回線を各住戸で共用するため、ほかの部屋での利用状況に影響されます。利用が集中した場合は速度も下がり、通信が途切れやすくなるなど、通信品質は下がりやすくなります。
インターネット回線を料金で見る
次にインターネット回線を料金で比較してみましょう。
スマホ割引など料金別に比較
インターネット料金を項目別に比較してみます。
固定回線 | 固定回線 | モバイル回線 | モバイル回線 | |
回線の種類 | 光回線(戸建て) | 光回線(マンション) | クラウドSIM | WiMAX |
月額料金(税込) | 4,500〜6,000円程度 | 3,000〜5,000円程度 | 2,000〜4,800円程度 (20〜100GBプランにて調査) | 3,000〜5,200円程度 (無制限プランのみ) |
1年総額(※) | 54,000〜72,000円程度 | 36,000〜60,000円程度 | 24,000〜57,600円程度 | 36,000〜62,400円程度 |
2年総額(※) | 108,000〜144,000円程度 | 72,000〜120,000円程度 | 48,000〜115,200円程度 | 72,000〜124,800円程度 |
3年総額(※) | 162,000〜180,000円程度 | 108,000〜180,000円程度 | 72,000〜172,800円程度 | 108,000〜187,200円程度 |
キャンペーン | 開通工事費無料キャンペーン、スマホキャリアのセット割引、乗り換えキャッシュバックなどあり | 開通工事費無料キャンペーン、スマホキャリアのセット割引、乗り換えキャッシュバックなどあり | 月額料金の割引、キャッシュバックなどあり | スマホキャリアのセット割引、乗り換えキャンペーン、キャッシュバック、月額料金の割引などあり |
初期費用(税込) | 3,300円程度 | 3,300円程度 | 3,000~4,000円程度 | 0~20,000円程度 |
開通工事費(税込) | 無料〜44,000円程度 | 無料〜44,000円程度 | なし | なし |
光回線の月額料金は、戸建ての方がマンションよりも高めに設定されています。またそれぞれ開通工事費がかかりますが、集合住宅の場合はすでに用意されている設備を利用できる場合があります。
開通工事費は光回線や建物のタイプによって大きく異なりますが、キャンペーンなどで無料になるケースも多いため、事前にチェックしておくとよいでしょう。
なお光回線はスマホとキャリアが同じ場合にセット割引が適用されるため、月額料金を節約できます。モバイル回線の場合はkddiの傘下にあるWiMAXのみ、auとのスマホセット割が適用されます。
またポケット型Wi-Fiのみ月額料金の最低額が低いですが、これは月間のデータ通信量が20GB程度のプランの場合の価格です。固定回線や無制限のWi-Fiとは実質的に比較できない数字なので、参考程度にとどめるようにしてください。
反対に月額料金の上限はほかの回線とほぼ変わりませんが、月間データ通信量が100GBや200GBのプランの価格のため、無制限のプランと比較するとコストパフォーマンスはよくありません。
工事でみるインターネット回線
光回線を導入する場合は、開通工事が必要です。しかし場合によってはその費用が割引になったり、費用自体がかからなかったりする場合もあります。
ここではインターネット回線ごとに工事に関する費用を解説していきます。
フレッツ光と光コラボ間での移行は工事いらず
光回線の利用を始める場合は開通工事が必要ですが、フレッツ光と光コラボの間で移行を行う場合、開通工事は必要ありません。これはどちらもNTTの光回線を使用しているためです。
またフレッツ光と光コラボ間だけではなく、光コラボ間での移行の場合も開通工事は不要になりました。
ちなみにフレッツ光は、NTTが提供する光回線の商品名で、光コラボはNTTがプロバイダや携帯キャリアなどの通信事業者に光回線の卸販売を行うサービスモデルのことです。光コラボには、ドコモ光やSoftBank光、So-net光プラスなどがあります。
なおフレッツ光や光コラボ以外の光回線にあたる、auひかりやnuro光などの場合は、移行時に工事が必要になります。2〜4月、7月の繁忙期は開通工事の開始を1か月以上待つことも珍しくないため、なるべく早めの手続きが必要です。
また引っ越し時期などにあわせて、各プロバイダでは工事費用が無料になるキャンペーンを実施することもあります。公式サイトなどで動向をチェックしておくのがおすすめです。
モバイル型Wi-Fiの場合工事いらず
モバイル型Wi-Fiは無線で利用できるため、開通工事が必要ありません。据え置き型のホームルーターも含めて、電源を入れるだけですぐに利用を始められます。
ルーターの送付に関しては即日発送のサービスもあれば、数日後に発送される場合もあります。急ぎで使用したい場合は、店舗や会社の窓口で直接受け取りのできるサービスがおすすめです。
NURO光とauひかりは工事費用が無料
NURO光とauひかりは開通工事に費用が発生しますが、それぞれ初期費用無料キャンペーンを行なっています。開通工事費分が実質無料になるため、利用を始めやすいのが特徴です。
NURO光の場合は最大44,000円(税込)が「特典割引」で無料に、またauひかりも最大41,250円(税込)の初期費用が、「初期費用相当割引」で無料になります。
またNURO光、auひかりともにキャッシュバックなども実施しています。auひかりでは最大で131,000円もの還元を実施しているので、ぜひチェックしてみてください。
なお、上記2社に限らず、各プロバイダで展開しているキャンペーンは、時期によって締め切りになっている場合があります。もし、検討している場合は早めに公式サイトで確認してみてください。
安くて早いおすすめインターネット回線
ここでは月額料金が安く通信速度が速い、おすすめのインターネット回線を紹介します。
NURO光は世界最速の光回線
NURO光は、個人向けとしては世界最速の2Gbpsもの超高速通信が可能な光回線です(※)。
2021年に実施されたオリコン顧客満足度ランキングでは「インターネット回線の広域企業で総合1位」を獲得するなど、ユーザーからの強い支持を得ています。
さらに、マンションの場合は建物がすでにNURO光を導入済みであれば月額2,090〜2,750円(税込)で使えるなど、低額のプランを打ち出しているのも魅力です。
また、NURO光でんわとのセット割引など、さまざまな方法で月額料金を抑えられるのも特徴です。
難点は対応エリアがまだ十分に拡大できておらず、北海道・関東・東海・関西・中国・九州の一部にとどまること。人口の多い地域から順に拡大していますが、地方では対応を待つ地域がまだ多くあるのはやや残念なところです。
大変魅力的な光回線ですが、お住まいの地域がエリア外の場合は、ほかの光回線を検討してみましょう。
※個人向けFTTH市場(月額$100未満)で世界最速1位。(Omdia 2022年2月28日時点調べ)
auユーザーには、安定感抜群のauひかり
auユーザーがぜひ検討したいのが、auひかりです。スマホとのセット割引が可能で、通信料金を節約できるのが強みです。
独自回線のauひかりは、光コラボよりも回線が混雑しにくく通信が安定している傾向にあります。
キャッシュバックも豊富で最大で131,000円もの還元を実施しているので、ぜひチェックしてみましょう。
ドコモスマホを使う人にはドコモ光
ドコモもスマホとのセット割引を実施しており、ドコモユーザーはドコモ光とのセット利用で通信費を節約できます。
プランによっては年間で最大46,200円(税込)の割引が可能で、人気のプラン「ギガホプレミア」「ギガライト」なら、家族全員のスマホ代がそれぞれ最大1,100円(税込)も永年割引されるなど、家族利用やセット利用に強みがあります。
また工事費無料キャンペーンや独自のキャッシュバックなども魅力的です。
安定感を求めるならSo-net光プラス
So-net光プラスは、国内の老舗プロバイダのSo-netが光コラボにて提供する光回線サービスです。
60,000円もの高額のキャッシュバックや工事費無料のキャンペーンを実施しています。またUQスマホの利用で最大で月額858円(税込)が割引になるキャンペーンや、auスマホの永年割引を実施するなど、独自のスマホ料金とのセット割も展開しています。
さらに訪問設定サポートなども設けているので、専門的な知識に不安のある方にはおすすめの光回線です。
ソフトバンク光はソフトバンクユーザーに好評
ソフトバンク光もスマホキャリアの光回線サービスということで、スマホとのセット割引を実施しています。月額料金からの割引や最大75,000円のキャッシュバックなども実施しており、お得に利用を始められます。
ソフトバンク光は光コラボによってサービスを展開しているため、エリアが広いのも特徴です。ほかの光回線でエリア外だった場合はソフトバンク光を検討してみましょう。
楽天モバイルユーザーなら楽天ひかり
楽天モバイルが手がける光回線が楽天ひかりです。光コラボでの回線提供を行なっており、エリア対応が広いのもポイントです。
楽天ひかりは月額料金の割引が大きく、楽天モバイルユーザーは1年目の月額料金が何と全額無料。楽天モバイルを使っていなくても、月額料金が1,980円(税込)からと、光回線のなかでは破格の安さです。
楽天ポイントとの相性がいい楽天ひかり
また楽天ひかりは、楽天経済圏に取り組んでいる方にもおすすめの回線です。
楽天ひかりへの加入は楽天ポイントの倍増条件のひとつとなっており、楽天SPUではポイント付与の割合が+1倍されます。つまりこれまでポイント3倍だった場合は4倍に、10倍だった場合は11倍になり、他の条件と組み合わせると最大で16倍までポイントがアップします。
貴重なポイントアップの機会なので、楽天の利用が多い方は、ぜひ利用を検討してみることをおすすめします。
まとめ
以上、おすすめのインターネット回線について詳しく解説しました。
インターネット回線は利用する環境や重視する要素で選び方が大きく変わります。特に建物の構造やエリアには大きく左右されるため、今後の居住予定なども含めながら総合的に判断することをおすすめします。
また特に条件にこだわりがないなら、優先して検討すべきなのは固定回線です。通信速度の面ではモバイル回線との逆転現象も一部起きていますが、コストパフォーマンスや安定性には光回線に優位性があります。
インターネット回線は選択肢が多く迷いがちですが、ぜひこれらを念頭に回線選びを進めてみてください。
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