WiMAXの通信速度が遅いときの対処法!まず試すべき方法を解説

2022.11.21
WiMAXの通信速度が遅いときの対処法!まず試すべき方法を解説

Wi-Fi機器を探したときにはじめて「WiMAX」を知った方もいるのではないでしょうか。しかしWiMAXと聞いても「ポケット型Wi-Fiみたいなもの?」「詳細は分からないがWi-Fiを提供しているサービス?」など、漠然としたイメージを抱いている方も多いかと思います。

そこで今回は、WiMAXとはどういったものなのか、WiMAXのメリット・デメリット、通信速度が遅い場合の対処法などを詳しく紹介します。

※本記事は2022年11月18日 に作成されたものです。
現在の状況とは異なる可能性があることを予めご了承ください。

目次

WiMAXとは

WiMAXというのは「Worldwide Interoperability for Microwave Access」の略語で、日頃からスマートフォンを使用している方なら馴染みのある4GやLTEなどと同じ無線通信技術規格の一つです。

無線通信技術規格とは、大手キャリアのドコモ・ソフトバンク・auなどが使っている4G LTE回線と同じ無線インターネット回線を指し、WiMAXはそのうちの一つになります。

要するにWiMAXは、いくつか存在する無線インターネット回線の一つだと覚えておけば大丈夫です。

あくまでWiMAXはインターネット回線の一つなので、名前にWiMAXがついているWi-Fiサービスは、WiMAXの回線を使ったWi-Fiサービスだと覚えておきましょう。

WiMAX2+とWiMAXの違い

WiMAXと合わせて「WiMAX2+」という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。WiMAX2+とは2013年10月に登場したサービスで、WiMAXの後継サービスといえると思います。

これら2つの大きな違いは速度にあり、WiMAXの下り最大速度が40Mbpsだったのに対し、WiMAX2+は2013年に下り最大110Mbps・上り最大10Mbpsという速さでサービスが提供され始めました。WiMAXは2020年3月にサービスが終了しており、現在はWiMAX2+と5Gが利用できるようになっています。

その後もさらに通信速度の向上が図られ、今現在では下り最大440Mbpsが全国的な標準速度になっています。この数値はあくまで標準速度なので、機種や地域によってはかなりの高速通信が可能です。

一方で、電波の受信環境・接続方法などによって、高速の通信速度が出ない可能性もあることは注意してください。

WiMAXとLTE回線の違い

WiMAXとLTE回線の大きな違いは周波数で、周波数が異なるため電波の性質や特徴も異なります。

LTE回線は通常700〜900MHzの周波数帯域の電波を使うのに対し、WiMAXは2.5GHzの電波を使用しています。高い周波数を使っているWiMAXの電波は直進性が強く、短時間で大量のデータを高速通信できるなどデータ通信に特化した通信規格です。

一方、700〜900MHzの帯域は一般的にプラチナバンドと呼ばれ、障害物があってもつながりやすく室内でも安定した通信を行えるという特徴があります。そのためLTE回線では、場所を問わず遅延のない安定した通信が可能です。

以上の違いから、WiMAXはLTE回線よりも速度の速い通信を望めますが、その分障害物があったり室内にいたりすると通信が遮断される可能性があります。

WiMAXのメリット

ここまでWiMAXとは何かを説明してきましたが、実際に利用する場合どのようなメリットを得られるのか気になる方も多いでしょう。利用を考えているのであれば、誰しもメリットは事前に知っておきたいものです。

ここでは各メリットの内容を詳しく紹介します。

通信容量無制限

WiMAXは通信容量に上限がない※ため、通信量を気にせず利用できます。

Wi-Fiを利用するにあたって、通信容量に上限あると超えてしまった際に速度制限がかかり、思う存分使えないという方もいるでしょう。

しかし、WiMAXは通信容量無制限のため、通信量を気にせずWi-Fiを使いたいときに使えるうえ、どれだけ使っても料金は変わりません。

通信量が決まっているサービスの場合、超えてしまうと追加で容量を購入しなければならないこと、使った分に応じて料金が高くなることもありますが、WiMAXではそれらの心配がないため誰でも安心して好きなだけWi-Fiを使えます。

WiMAXのメリットのなかでも、通信容量が無制限なことは一番大きなメリットと言えるでしょう。

※一定期間内に大量のデータ通信のご利用があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限する場合があります。

工事不要

通信速度が速く安定した光回線を利用したい場合は、工事を行わなければ設置できませんが、WiMAXは工事不要ですぐに利用できます。

「ホームルーター」という機器でもWiMAXは利用できます。ホームルーターはコンセントに挿すだけで好きなだけWi-Fiを使えるうえ、配線が必要ないことから設置場所がコードでごちゃごちゃする心配もありません。

また、一部のプロバイダでは注文を受けた日に即日発送してくれることもあるため、使いたいと思ったときにすぐ利用できるのも魅力の一つと言えます。

面倒な工事が不要で、届いたその日から高速通信が利用可能なのは、ユーザーにとってかなりありがたいことですね。

利用できる接続台数が多い

WiMAXは他のモバイルルーターに比べて同時に接続できる台数が多いため、家族など複数の利用にも適しています。

家族の中でも、インターネットで調べ物をする・YouTubeやNetflixで動画や映画を見る・スマートフォンで音楽を聴く・オンラインゲームをするなど、人それぞれ異なる用途があるかと思います。しかし、WiMAXは接続できる台数が多いため、誰かが利用を我慢しなければならないという心配は少ないでしょう。

しかし、接続する台数が多くなれば多くなるほど通信速度も落ちてしまうため、家族で利用するにしても少し余裕を持った接続台数にしておくことをおすすめします。

WiMAXのデメリット

WiMAXには、通信容量無制限・工事不要・利用できる接続台数が多いなどのメリットがある一方で、通信制限や使用環境の面でいくつかデメリットもあります。

快適に利用するには、デメリットも事前に知っておくことが大切です。WiMAXには以上のデメリットが存在し、知っておかなければ契約後に後悔する可能性があるため、ここでは各デメリットについて詳しく紹介します。

一定期間内の大量データ通信は速度制限の対象になる

WiMAXは無制限で使えるといわれていますが、公式サイトでは「一定期間内に大量のデータ通信のご利用があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限する場合があります」と明記されています。

速度制限にかかってしまうと1Mbpsほどの速度しか出なくなるため、SNSの閲覧や動画の視聴など、日常的な使用においてもかなり不便に感じるでしょう。

WiMAXには容量無制限で使用できるというメリットがある一方で、短期間に多くの通信容量を消費すると速度制限の対象になるというデメリットがあり注意しなければなりません。

1日に3GBほどしか使用しない方は速度制限にかかる可能性が低く、基本的には快適な通信を望めます。そのためWiMAXの契約を考えている方は普段どのくらいの通信容量を消費しているのか事前に把握しておくことをおすすめします。

使用環境によっては電波が入りづらい

WiMAXが使っている周波数は、室内でも安定した通信ができるプラチナバンドではありません。2.5GHz帯と高い周波数を使っているため、使用環境によっては電波が入りづらい可能性があります。

障害物があることで通信速度が遅くなる、最悪の場合は圏外になる可能性もあるため、WiMAXを契約する際は使用場所の電波状況を事前に確認しておかなければなりません。

ただ、周波数が高ければ高いほど電波の直進性が強くなるため、使用環境がWiMAXに適していると高速通信が可能になり、より快適なネット環境を実現できます。

そのため、契約前には使用する環境がWiMAXに適しているのかという確認が大切です。

WiMAXなのに遅い!原因と対処法

使用する環境が適していると高速通信を望めるWiMAXですが、何らかの理由によって通信速度が遅くなる場合があります。

通信速度が遅くなる理由として様々な原因が考えられるため、ここでは考えられる原因とその対処法を詳しくご紹介します。

ルーター・デバイスの不具合

WiMAXのルーターや、接続しているスマートフォン・パソコンなどのデバイスに何かしらの不具合が生じると、通信速度が遅くなる場合があります。

ルーターもデバイスも長く使い続けていると、機器の劣化などからさまざまな不具合が起こることは避けられず、通信速度にも影響をもたらす可能性があるのです。

○対処法:再起動する

ルーターやデバイスに不具合があると感じた際は、どちらの機器も一度再起動してみましょう。再起動後に必ず速度が速くなる保証はありませんが、一度電源を切って再度立ち上げることで、速度が回復するケースもあるので試す価値はあります。

再起動を行う際は頻繁に使っているスマートフォンだけでなく、接続している全てのデバイスを再起動し、再度立ち上げた後に速度が戻らなければ、ルーターやいずれかのデバイスに何かしらの不具合が起きているかもしれません。

速度制限がかかっている

契約しているプランの通信容量を使い切ること、一定期間内に大量のデータ通信を行って速度制限がかかると、もちろん通信速度は遅くなります。

○対処法:速度制限が解除されるまで待つ

一定期間内に大量のデータ通信を行った場合には、速度制限が解除されるのを待つしかありません。

追加料金を支払うことで速度制限が解除されるサービスはないため、契約する際は「普段から自分はどれくらいの通信容量を使っているのか」「使用中はあと何GBで速度制限がかかるのか」ということを把握しておかなければなりません。

○対処法:プラン変更を検討する

プランの通信容量が自分に合っておらず、毎月のように速度制限がかかってしまう場合にはプラン変更を検討しましょう。現在、WiMAXには容量無制限のプランもあるため、変更すれば通信容量の上限を気にすることなく毎月快適に利用できます。

しかし、通信容量が無制限でも短期間に大量のデータ通信を行うと速度制限の対象となるため、プランを変更したからといって完全に速度制限がなくなるわけではありません。通信容量が無制限の場合でも、速度制限を避けるために普段から使用量を確認しておきましょう。

ルーターが省電力設定となっている

より速い通信速度を実現するためには、WiMAXのルーター設定を「ハイパフォーマンスモード」にする必要があります。

機種によってエコモードという省電力設定や、エコモードとハイパフォーマンスモードの中間にあたるノーマルモードを選択できます。

エコモードやノーマルモードでは通信速度の高速化が不可能なため、速さを求めるのであればハイパフォーマンスモードへの設定が必要不可欠です。

○対処法:省電力設定→ハイパフォーマンスモードにする

バッテリーが長持ちすることよりも通信速度の速さを重視している方は、ハイパフォーマンスモードに設定を変更しましょう。一番上のモードに設定を変更することで、可能な限り最大限の高速通信を実現させ、より快適にインターネットを利用できます。

また、室内での利用を想定した置き型のホームルーターは、常にハイパフォーマンスモードでの通信が可能のため特に設定する必要はありません。

回線の障害

WiMAXの回線に何らかの障害が起きていると、通信速度が遅くなる場合があります。

ただ、回線に障害が起きていることを自分で確認するのは難しいため、通信速度に関する違和感がある際はホームページから回線の状況を確認してみましょう。

また、通信速度が遅い理由を急ぎで知りたい場合は、サポートセンターへ問い合わせてみるのが一番早くて確実です。

気になったことや復旧状況の詳細を知りたい方は、プロに問い合わせてみることで疑問の解決につながります。

○対処法:通信障害の復旧まで待つ

通信障害により速度が遅くなっている場合は、特にできることもないため復旧するまで待つしかありません。

待っている間の通信は、スマートフォンであればモバイル回線に切り替えることで問題なく使用できます。一方でパソコンなどのWi-Fiを必要とする機器の場合は、スマートフォンなどのデバイスからテザリングして通信環境を整えるしかありません。

回線が混んでいる

通信速度が遅くなった際、ホームページを見ても回線の障害に関することが記載されていなければ、単純に利用者が多く回線が混んでいる可能性があります。

一つのルーターに多くのデバイスを同時接続すると通信速度が遅くなるように、同じ回線を使っているユーザーが多いほど通信速度の低下につながるのです。

○対処法:混雑を避けて利用する

回線が混雑している場合は、混雑を避けて利用することで快適に通信できます。

「夜の時間帯だけ通信速度が遅いと感じたら、夜に利用しているユーザーが多い」「人が密集しているところで使用した際に通信速度が遅いと感じたら、その場所の回線が混雑している」というケースが多いです。混雑を避けるには、時間帯や場所を考慮して利用するという対処法が有効です。

混雑を避けることで通信速度も速くなり、ストレスなく動画の視聴やインターネットを利用できるでしょう。

また、追加料金を支払って自分の通信速度のみを上げてもらえるサービスは存在しないため、お金で速度の問題を解決することは不可能です。

○対処法:IPv6(IPoE)接続サービス対応の光回線を活用する

自宅に光回線のインターネット環境がある方は、WiMAXからIPv6(IPoE)接続サービス対応の光回線に切り替えることで通信速度が向上する可能性があります。

日中は職場や学校に行っているため、利用する時間帯を変更するのは難しいという方が多いかもしれません。しかし、IPv6(IPoE)接続サービス対応の光回線に切り替えることで、速度が改善するかもしれないため一度試してみてください。

仕事や勉強を終え、疲れた状態で帰宅した後に通信速度が遅いとストレスも溜まってしまうため、自分でできる対処法は可能な限り試すことをおすすめします。

ルーターの位置が悪い

ルーターを置いている位置が悪く、ルーターとデバイスの間に壁などの障害物があると、通信速度が低下する原因になります。

WiMAXの周波数は、障害物があってもつながりやすく室内などでも安定した通信のできるプラチナバンドではなく、2.5GHz帯と高い周波数なため、直進性が強い代わりに障害物に弱いという特性があります。

特に、金属・コンクリート・木材・断熱材が使われている壁は、速度をより遅くする可能性があります。

家の構造にもよりますが、わざわざWiMAXを利用するなら速度の早い状態で利用するのが一番です。デバイスを使用する場所とルーターを置く位置の間に、なるべく障害物がないような設置を心がけましょう。

○対処法:ルーターとの間に障害物がないよう位置を変更する

通信速度が遅いと感じた際は、ルーターとデバイスの間に障害物がなくなるようルーターの位置を変更する必要があります。

間取りなどの影響でどうしても離れた場所に設置したい場合は、なるべく障害物をはさまないよう設置する位置を少しずつ調整しながら、通信速度の様子を見なければなりません。

通信速度を速くするためにはデバイスの近くにルーターを設置するのが最善策ですが、人によって設置する環境は異なるため、自分のなかで最も良い位置を見つけることが大切です。

少し位置を変えるだけで通信速度が上がる可能性があるため、試行錯誤しながら最適な位置を探してみましょう。

電波干渉を受けている

家電製品や電話機、最近流行しているスマートスピーカーなどがルーターの近くにあると、電波干渉を受けてしまい通信速度が低下する原因になります。

速度が遅い場合は、無線機能をもつ電子機器から発する電波が干渉しているケースが多いことに加え、電子レンジなどで加熱調理をした際にその間だけ電波がなくなるというケースもあるため、近くに電波干渉を受けそうな機器を置かないことが一番です。

また、マンションやアパートといった集合住宅・オフィスビル・Wi-Fiスポットなど、多くの人がスマートフォンを使用している場所でも、電波干渉によって通信速度が低下する可能性があるので気を付けましょう。

○対処法:ルーターとデバイスの間に電子機器がないか確認する

電波干渉による速度低下を避けるためには、ルーターとデバイスの間に電子機器がないかを確認し、あった場合は電子機器を移動させることで高速通信が可能になるでしょう。

ただ、電波は目に見えないことから仮に電波干渉を受けていたとしても、どの機器から電波干渉を受けているのか自分では確認できないため、原因となりうる機器を全て移動させなければなりません。

どうしても電子機器の置き場所を変えられない場合は、ルーターの設置場所を変えるのも一つの手です。

電波の受信感度が弱い

WiMAXのルーターもスマートフォンやPCなどと同様に、電波の受信感度が弱いと通信速度の低下につながります。

受信レベルはルーターの画面にアンテナのマークで表示されており、誰でも簡単に受信感度の強弱を判断できるでしょう。アンテナが多く立っているほど受信感度が強く、立っているアンテナの数が少ないほど受信感度が弱いことを示します。

受信感度が弱く通信速度が遅い場合には、窓際にルーターを置く、有線で接続する、接続機器数を減らすといった3つの対処法が有効です。

○対処法:窓際にルーターを置く

電波の受信感度が弱いが故に通信速度の低下を引き起こしているのであれば、ルーターの置き場所を工夫する必要があります。

WiMAXの電波は周りに高い建物がある場合や、部屋の中心部には電波が届きづらいという特徴があります。可能な限り窓際・壁際にルーターを設置すると受信感度が強くなり、速度を向上できるでしょう。

窓際・壁際であればそこまで生活の邪魔になることはないため、自宅の空いているスペースを探し、置けそうな場所にルーターを設置すると通信速度が改善するかもしれません。

○対処法:有線で接続する

ルーターとデバイスを有線で接続すれば、無線で使用している時よりも通信速度が速くなります。

有線で接続すると、近くに置いてある電子機器の電波干渉を受けず、無線の状態よりも通信速度が速く安定するのです。

USBポートが存在するデバイス(パソコンなど)を使用する場合は、USBケーブルを利用してルーターを接続しますが、その際使うUSBケーブルは充電専用ではなくデータ通信ができるものを使用しましょう。

○対処法:接続機器数を減らす

一つのルーターに多くのデバイスが同時に接続されていると、速度が遅くなるうえ通信が安定しないため、受信感度を高めたい場合は接続している台数を減らすのが効果的です。

同時接続できる台数にも限りがあり、その範囲内なら大丈夫だろうと多くのデバイスを接続している方は、台数が多くなるほど通信速度の低下につながることを覚えておきましょう。

しかし、人それぞれ使用するデバイスの優先順位がある場合や、そもそも接続していないと使用できないデバイスもあると思います。

接続台数を減らす際はつながっている全てのデバイスを一度確認し、使用頻度の低いものから接続解除することをおすすめします。

○対処法:ルーターの性能を確認する

古い機種のルーターを使用していたり、ルーター自体の性能が低かったりすると、通信速度が遅くなる原因になります。

自分が使用しているルーターの性能はプロバイダのホームページなどからすぐに確認できるため、速度が遅いと感じ際は一度ルーターの性能を確認してみましょう。

○対処法:ルーターを変更する

使用しているルーターが古い、性能が低いといった場合にはルーターを変更することで通信速度が向上します。

Wi-Fiルーターに限った話ではありませんが、何においても最新機種の方が性能も優れているため、高速通信を求めるなら古い機種を使い続けないことです。

SNSの閲覧や動画視聴など、普段の生活で通信速度に不満がある場合はルーターの変更を検討しましょう。

WiMAXで通信量が勝手に増える!対処法は?

WiMAXを使用している方のなかには、通信量が勝手に増えてしまうという現象を経験したことがある方もいるでしょう。

通信量が勝手に増えることは、通信容量に制限があるプランで契約している方にとって大きな問題です。

容量無制限で契約している場合でも、3日間で10GB以上使用すると速度制限がかかってしまうため、早急に対処する必要があります。

自動でダウンロードや通信が行われている

通信量が勝手に増えている場合は、自動でダウンロードや通信が行われている可能性があります。

スマートフォン内のアプリは利用していない間も勝手に通信が行われているケースがあり、自動アップデート・アプリ内の同期・新着メッセージの受信・位置情報の取得などでバックグラウンド通信が行われると、通信量の増加につながります。

ただ、自動アップデートや位置情報の取得は設定を変更すれば通信量をおさえられるため、必要ない場合は設定を変更しましょう。

○WiMAX端末の電源をOFFにする

スマートフォン内の設定を変更すればいくらか通信量はおさえられますが、たとえば「設定の変更方法がよく分からない」「WiMAX端末を使用していない間は通信量を一切増やしたくない」という方は、端末自体の電源をOFFにすることをおすすめします。

使用しない間は電源を切ってしまえば何があっても通信が行われないため、無駄な通信量の増加を防げるでしょう。

このとき気を付ける点はスリープモードではなく電源をOFFにするという点で、スリープモードのままだと通信が行える状態にあるため、完全に電源をOFFにしなければなりません。

○パスワードを変更する

他人に貸したりなどで自分以外にも同じ端末を使用した人がいる場合は、その相手のデバイスが自動的に自分のWiMAX端末に接続され、通信量が増える原因になっている可能性があります。

なぜそのような事態を招くのかというと、スマートフォンなどは一度接続した回線に自動的につながる仕組みがあるため、相手が意図せずとも勝手に接続され通信量を使用している場合があるのです。

しかし、この接続のトラブルはパスワードを変更することで誰でも簡単に対処できます。パスワードを変更した後にまた貸すことがあっても、その都度パスワードを変更すれば対処できるため、他人に端末を貸した際は必ずパスワードの変更を行いましょう。

ほかのポケット型Wi-FiとWiMAXどちらがおすすめか


WiMAXとほかのポケット型Wi-Fiにはいくつかの違いがあり、ユーザーによって適したサービスが異なります。

主な違いは通信速度、データ容量と通信制限、使用環境による電波の感度、月額料金、契約期間の5つで、ユーザーは全ての内容を踏まえたうえで自分に合ったサービスを選択しなければなりません。

ここではWiMAXとその他のポケット型Wi-Fiそれぞれおすすめな人をそれぞれ詳しく紹介していきます。

ポケット型Wi-Fiがおすすめな人

ポケット型Wi-Fiの各サービスでは幅広いプランが用意されており、通信容量が少なければ少ないほど月額料金をおさえられます。普段からWi-Fiの使用頻度が低く、通信容量が少なくても問題ない方におすすめです。

外出先のみで使用する方であれば、ポケット型Wi-Fiの安いプランを契約しても速度制限にかかることなく快適に使用できるでしょう。

また、ポケット型Wi-Fiには、契約期間に縛りのないサービスもいくつか展開されています 。「いつ解約するか明確に決まっていない」「契約期間内の解約で違約金を支払いたくない」という方には、契約期間に縛りのないポケット型Wi-Fiを選ぶことで悩みを解消できます。

以上のことから、通信容量が少なくても問題ない方・契約期間に縛られたくない方にはポケット型Wi-Fiがおすすめです。

WiMAXがおすすめな人

WiMAXは、一定期間内に大量のデータ通信を行うと一時的な速度制限にかかる場合もありますが、通信容量無制限のプランを選択すると毎月無制限でデータ通信できるため、データ使用量の多い方におすすめです。

また、WiMAXの周波数は2.5GHz帯と高い周波数であるため、障害物などに弱いという欠点がある一方で、他のポケット型Wi-Fiよりも速度の速い通信ができます。

使用環境によっては他のポケット型Wi-Fiの方が安定して通信できる場合もありますが、速度だけでみるとWiMAX2+回線という専用回線を使っているWiMAXの方が速いため、速度にこだわりたい方にはWiMAXがおすすめです。

以上のことから、データ使用量が多い方・高速通信を行いたい方は、WiMAXを選ぶとよいでしょう。

まとめ

WiMAXには、通信容量無制限で高速通信が使い放題で、設置する際に工事が不要、そして同時に接続できる台数が多いなどのメリットがあります。

一方で、一定期間内に大量のデータ通信を行うと速度制限がかかり、さらには使用環境によっては電波が入りづらいというデメリットがあります。

しかし、使用環境によって速度が低下した際には自分で簡単に行える対処法があり、実践することで速度の問題を解決できる可能性があります。

速度の問題を解消できればWiMAXを快適に使い続けられるため、契約する際は速度が遅くなる原因とその対処法をしっかり理解しておきましょう。

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