格安SIMでおなじみのワイモバイルは、2009年からポケット型Wi-Fiも提供しています。
ワイモバイルは長きにわたってポケット型Wi-Fiを提供していますが、少し調べてみると「おすすめできない」など言われてもいます。
というのも、さまざまな事業者がワイモバイル以上に優れたプランでポケット型Wi-Fiを提供しているためです。
とはいえ、用途によってはワイモバイルのポケット型Wi-Fiが適している人もいるので、他社と比較して契約をするのがおすすめです。
※本記事は2022年9月27日に更新されたものです。
現在の状況とは異なる可能性があることを予めご了承ください。
ワイモバイルのポケット型Wi-Fi!最新機種の特徴

ワイモバイルのポケット型Wi-Fiは、2021年7月に登場したA102ZTです。
ワイモバイルの最新ルーター「A102ZT」がおすすめな理由
A102ZTは最新機種であるため、2019年8月に発売された803ZT(オンライン販売終了)よりも機能性がはるかに充実しています。
最高通信速度は803ZTが838Mbps※1 であるのに対し、A102ZTは2.4Gbps ※2とかなり速く生まれ変わっています。
また、A102ZTからソフトバンクの5GLTE回線※ 3にも対応しているので、快適なインターネットが楽しめるのも魅力です。
契約期間もなければ違約金も発生しないので、余計なお金がかかる心配もありません。
というのも、端末はレンタルではなく購入するためです。
A102ZTは28,800円(税込)で購入可能で、分割の支払いにも対応しています。
他にも、以下の要素がA102ZTをおすすめする理由です。
※1 下り最大838Mbpsは、全国主要都市の一部エリアで提供中。利用エリアによって最大通信速度は異なります。記載している通信サービスはベストエフォート方式です。
※2 5G利用時。無線LAN接続時は下り最大884Mbps、USBケーブル接続により下り最大2.4Gbpsに対応。千葉県柏市増尾の一部エリアで提供中。記載している通信サービスはベストエフォート方式です。
※3 高速大容量5G(新周波数)は限定エリアで提供。
通信速度最大2.4Gbpsの速さを実現
先述の通り、A102ZTの最大通信速度(下り)は2.4Gbps※1です。
また、ワイモバイル初の5G※2に対応しているので、固定回線と同じ感覚でWi-Fiを利用できます。ちなみに5G対応エリアではなくても、最大838Mbpsの通信速度を誇るので、かなり快適です。
※1 5G利用時。無線LAN接続時は下り最大884Mbps、USBケーブル接続により下り最大2.4Gbpsに対応。千葉県柏市増尾の一部エリアで提供中。記載している通信サービスはベストエフォート方式です。
バッテリー容量多い
A102ZTでは5,300mAhのバッテリー容量が搭載されています。前の機種である803ZTのバッテリー容量は3,000mAhだったのに対し、A102ZTではバッテリー容量が約1.8倍に増えました。
時間にして、最大9時間まで連続使用可能です。
こまめに充電する必要もなければ、外出先でバッテリーが切れる心配もありません。
さらに、急速充電にも対応しているので、バッテリー残量が少なくなっても、電源があればすぐに充電が可能です。
長時間の使用でも安心です。
インターネット接続が簡単にできる
A102ZTでは、画面に表示されているQRコードをスマートフォンで撮影するだけでWi-Fi接続が可能です。
ほとんどのWi-Fiルーターが複雑なパスワードを入力しなければ接続できないので、かなり画期的なシステムです。
ほかにも、WPS接続にも対応しているので、ボタンをワンプッシュすれば無線の設定が完了します。「簡単に設定を終えたい」「機器の設定は苦手」という人でも簡単に設定できます。
さまざまな通信方式に対応している
ワイモバイルのポケット型Wi-Fiは、2.4Ghz帯と5Ghz帯の2つの周波数帯でWi-Fiを同時に利用できます。
さらに、同時接続可能台数が最大30台であるため、スマートフォン以外にもパソコンやタブレットなどさまざまな機器に接続できます。
オプション品のクレードルを利用すれば、有線でLAN接続・WAN接続も可能です。
ワイモバイルポケット型Wi-Fiの料金プランは?
次に、ワイモバイルのポケット型Wi-Fiの料金プランについて紹介します。
現在提供されているワイモバイルのポケット型Wi-Fiの料金プランは「Pocket WiFiプラン2」です。
2つのプランをそれぞれ詳しく見ていきましょう。
通信容量によって異なるプラン
Pocket WiFiプラン2には、データ通信容量が7GBまで5Gデータ通信が可能な標準モードで月額4,065.6円(税込)と、データ通信 容量の上限がなく ※1、7GBを超えても4Gの高速データ通信ができる月額4,818円(税込)のプランがあります。
先ほど紹介したA102ZTも2つのプランに対応しています。
どちらのプランも通信容量のリミッターは7GBですが、アドバンスオプションに加入すれば実質無制限 ※1でWi-Fiの利用ができます。
そして、後者のデータ通信量の上限がない※1プランは、アドバンスオプションに加入しているため、7GBを超えてもストレスなくインターネットの利用ができます。
つまりワイモバイルのポケット型Wi-Fiを使って快適なインターネットをするには、アドバンスオプションに加入して、アドバンスモード※2を利用しなければなりません。
とはいえ、アドバンスモード※2は利用できるエリアが狭く、一部の都市エリアでしか使用ができないのでしっかりと把握しておきましょう。
都市圏に住んでいる人であれば7GBを超えても快適ですが、エリア外に住んでいる人はアドバンスオプションに加入しても、月間7GBまでしか利用できません。
エリア外の人は加入する意味がないので、アドバンスオプションに加入する場合はしっかりとエリアを確認してからにしましょう。
※1 4Gデータ通信のみ。
※2 「アドバンスモード」は、通信方式「TDD-LTE」・「AXGP」の提供エリアで利用可能。「FDD-LTE」のみの提供エリアでは、「標準モード」への切り替えが必要。
「アドバンスモード」では、3日間で約10GB以上利用時に速度制御あり。
海外利用時の料金プランに注意
ワイモバイルのポケット型Wi-Fiは海外でも利用できます。
しかし「世界対応ケータイ」に加入して、海外で「海外パケットし放題」対応の通信事業者に接続しなければなりません。
世界対応ケータイは月額無料で加入できるので、海外で利用する予定がある人は加入しておくのがおすすめです。
また「海外パケットし放題」は、月間通信量が無制限 ※1ですが、1日25MB※2までが1,980円(税込)、1日25MB以上※3が2,980円(税込)で利用可能です。
対象の現地であれば上記の金額で海外利用ができます。
やや高額ですが、ワイモバイルのポケット型Wi-Fiで海外利用をするには、他に方法がありません。しかし「海外パケットし放題」が対象外の現地の通信事業者に接続した状態で、通信を利用する場合は高額なパケット通信料が発生してしまうので、注意してください。
※1 1日の基準は日本時間。音声通話、SMSは適用対象外。
※2 3G利用の場合は386KB、5G/4G(LTE)利用の場合は495KB
※3 3G利用の場合は10MB、5G/4G(LTE)利用の場合は12.5MB
現在は1つのプランしか提供していない
過去には「Pocket WiFi 海外データ定額」のプランがありましたが、2021年5月11日より新規加入の受付を終了しています。
内容としては、1日90円で海外利用ができるもので、月間通信容量が7GBのプランでした。上述したとおり現状はプランが1つしかなく、世界対応ケータイに加入して海外で「海外パケットし放題」対応の事業者に接続するしか方法がありません。
公式サイトにはまだ海外データ定額のプランの掲載がされていますが、新規で申し込みができないので注意してください。
オートチャージのオプションがある
ワイモバイルはアドバンスオプションの他にも、オートチャージオプションを提供しています。
0.5GB追加するたびに550円(税込)の料金を支払えば、7GBを超えても自動的にデータ容量が追加されるものです。
利用している料金プランのデータ容量を使い切った場合、自動でデータ容量を購入するため、追加データ購入後の低速化解除の設定が必要なく、速度を落とすことなく利用可能です。上限回数も設定できるので使いすぎの心配もありません。
7GBでは足りないけれどデータ容量無制限にする必要がない人は、加入してみてください。
安心オプションサービスも提供
ワイモバイルでは、2つの安心オプションを提供しています。
まず、故障安心パックは月額550円(税込)で加入できて、修理・盗難紛失保証、水漏れ・全損保証サービスがついています。
1機種につき電池パックを1個無料でもらうか、内蔵バッテリーを交換する際に割引してもらえます。さらに、機種変更をする際、最大18ヶ月分の旧機種残債相当額を割引してくれます。
ポケット型Wi-Fiに何かあったときにサポートしてくれるので、不安な人は加入しておきましょう。
もう1つのワイドサポートオプションはスマートフォン初心者の人が対象で、操作方法の案内やパソコンやプリンターなどのデバイスについての相談を行っています。
また、LINEやFacebookなどのSNSの使い方も教えてくれます。電化製品の扱いが苦手な人は加入しておくのがおすすめです。
ワイモバイルのキャンペーン情報
ワイモバイルの公式サイトには、2022年現在ポケット型Wi-Fiだけを対象としたキャンペーンの開催はありません。過去に開催されていたキャンペーンではどのような内容のものがあったのかを見ていきましょう。
過去に実施していたキャンペーン
他にも、ワイモバイルは過去にキャンペーンを実施していました。
たとえば、2016年5月31日に終了した「Pocket WiFi 学割」は、25歳以下の利用者が指定のプランを新規に加入すると、加入月より37ヶ月間「アドバンスオプション」の月間利用料が無料になるキャンペーンでした。
現在は機種代金割引キャンペーンしか提供していないので、今後もお得なキャンペーンが実施されるかもしれません。
端末をお得に購入したい人は、キャンペーンが終了する前に申し込みをしてお得にポケット型Wi-Fiを入手しましょう。
ワイモバイルはおすすめできない場合もある。その理由は?
数多くの事業者がポケット型Wi-Fiを提供していて、時代の先駆けでもあったワイモバイルですが、目的や使い方によってはおすすめできない場合もあります。
どのような場合におすすめできないのか、チェックしていきましょう。
ルーターの分割払い期間が3年と長い
ワイモバイルのポケット型Wi-Fiを分割で購入する場合、3年かけて分割払いをしなくてはなりません。これは短縮できず、確実に3年かけて分割払いします。
3年の分割払いをしている途中で解約すると、残りの料金をすべて一括で支払わなければなりません。
とはいえ、途中で解約しても違約金は発生せず、あくまでも残っている端末の料金が請求されるだけなので、短期での解約の負担は大きくないでしょう。
一括での購入にも対応しているので、3年の縛りが嫌な人は一括で購入するのがおすすめです。
データ容量無制限プランの対応エリアや速度制限に注意が必要
ポケット型Wi-Fiを使用する以上、速度制限や対応エリアに注意しなければなりません。
ワイモバイルのポケット型Wi-Fiは、3日で10GB以上通信すると、通信速度が最大1Mbpsに制限される仕様があります。
短期間でたくさん動画を見たり長時間オンラインゲームをしたりすると、速度制限にかかり、インターネットを快適に利用できなくなります。
通信速度にかかっている状態だと、SNSをしたり、低画質での動画再生の読み込みにも時間がかかってしまったりするので、使い方をしっかりと考えなければなりません。
データ容量が使い放題 ※とはいえ、使いすぎてしまわないようにしましょう。
また、アドバンスモードは一部の都市しか利用できないと記載しましたが、対応エリアでも山間部になると話が変わってきます。
山でのWi-Fi利用は非常に重要であるため、登山やキャンプが好きな人は、山間部でのエリアも確認しておくのがおすすめです。
もっとも、アドバンスモードから標準モードに切り替えれば、対応エリア内になる場合がほとんどであるため、住んでいるところがアドバンスモード対象外ではない限り、心配は無用です。
とはいえ、標準モードに切り替えると7GBの制限あるので、使いすぎてしまわないようにしましょう。
※ 4Gデータ通信のみ。
ワイモバイルのポケット型Wi-Fiのメリット
ワイモバイルのポケット型Wi-Fiを利用するメリットを確認しましょう。
ワイモバイルの家族割が対象になる
ワイモバイルのポケット型Wi-Fiは家族割の対象です。
自分自身や家族がワイモバイルを契約していると、ポケット型Wi-Fiは毎月550円(税込)割引されます。
特筆する点としては、1人で複数回線契約をする場合も対象であるため、1人暮らしでも家族割りの対象になる部分です。
550円(税込)と一見少額に思えますが、ポケット型Wi-Fiを使っている間は、スマートフォン側の通信量が少なく済むので、結果的にスマートフォン代も節約できます。
ワイモバイルのポケット型Wi-Fiを契約する場合は、スマートフォンも一緒にワイモバイルに変更するのがおすすめです。
ソフトバンク回線が利用できる
ワイモバイルのポケット型Wi-Fiは、運営会社であるソフトバンクの回線が利用できます。
日本全国の広いエリアで利用できるので、外出先でも困りません。
旅行先や出張先でも使えます。
通信速度が優秀
ワイモバイルのポケット型Wi-Fiは上述したとおり、通信速度が優秀です。
下り最大2.4Gbps※1、5G※2に対応しているので、対応エリアであればかなり快適にインターネットが利用できます。
5Gを利用すれば、固定回線と同じレベルの速さでインターネットを使えます。
※1 5G利用時。無線LAN接続時は下り最大884Mbps、USBケーブル接続により下り最大2.4Gbpsに対応。千葉県柏市増尾の一部エリアで提供中。記載している通信サービスはベストエフォート方式です。
※2 5G通信のご利用には、5G対応端末が必要です。高速大容量5G(新周波数)は対象エリアが限られます。
ポケット型Wi-Fiの導入を検討する状況
ここまでお読みいただいた人はポケット型Wi-Fiに興味をお持ちかと思いますが「自分にとってポケット型Wi-Fiはベストな選択なんだろうか」と思う部分もあるでしょう。
そこで、ここではポケット型Wi-Fiの導入を検討する状況をご紹介します。
生活のなかで似た状況が多い人は、ぜひポケット型Wi-Fiの導入を検討してみましょう。
出先で簡単な作業を行うことが多い
喫茶店や新幹線の中など、出先や移動中にパソコン作業をする人はポケット型Wi-Fiの利用がおすすめです。
ノマドワーカーやビジネスマンは、スキマ時間で作業ができるようになります。
また、ポケット型Wi-Fiは名前のとおりポケットサイズのルーターなので、持ち運びが簡単です。
荷物の負担にもならないため、パソコンを持ち出して外出先で作業をする人におすすめです。
外出先でデータ量の多い資料の閲覧や作成をする
ポケット型Wi-Fiは、データ量の多い資料の閲覧や作成にも適しています。
というのも、ポケット型Wi-Fiのデータ通信量や通信速度はパソコンで作業をするときにピッタリで、エクセルやパワーポイントを使った資料のダウンロードや作成・送信などに活用するには十分すぎる機能が備わっています。
フリーWi-Fiのセキュリティが気になり使えない
カフェなどで利用できるフリーWi-Fiは、通信速度とセキュリティに問題があります。
誰でも利用できために通信速度がかなり遅く、仕事には適していません。
また、セキュリティも脆弱であり、会社の機密情報や個人情報が盗み見られてしまうリスクが存在します。
ポケット型Wi-Fiはセキュリティ対策もしっかりされているので、機密情報もしっかり守れます。
フリーWi-Fiのセキュリティが気になって、フリーWi-Fiが利用できなかった人にも、ポケット型Wi-Fiはおすすめです。
必要な通信量が少ない
Wi-Fiを日常的に使用したいけれど、光回線を導入するまでもない通信量の人にもおすすめです。
ポケット型Wi-Fiは多く見積もって月々4,000円程度ですが、光回線の場合は4,000~5,000円程度かかることもあります。
通信の安定性は光回線に軍配が上がりますが、料金で考えればポケット型Wi-Fiが優れています。毎月の通信費用を抑えたい人や、外出先等での使用がメインの人は、ポケット型Wi-Fiがおすすめです。
早急にインターネット環境が必要
ポケット型Wi-Fiは申し込みから遅くても1週間で手元に届くので、利用開始までの期間が短い利点があります。
反対に、光回線の場合は導入する際に工事が必要になるので、申し込みをしてから1ヶ月程度待たなければなりません。
さらに、壁に穴をあける可能性もあるので、賃貸住宅で光回線を導入する場合は、大家さんや管理会社に問い合わせなくてはなりません。
工事費用も別途発生するので、導入コストがかかります。引っ越しや単身赴任等で、光回線を導入できない人にも、ポケット型Wi-Fiがおすすめです。
ポケット型Wi-Fiの利用がおすすめできない人
反対に、ポケット型Wi-Fiの利用がおすすめできない人について紹介します。
以下のような人は、ポケット型Wi-Fiの導入をもう一度考え直す必要があるでしょう。
通信速度を重視する人
ポケット型Wi-Fiの通信速度では納得できない人は、ポケット型Wi-Fiの導入はおすすめできません。
大量のデータを短い時間で通信する必要がある場合や、オンラインゲームで頻繁に遊ぶ人は、光回線の導入がおすすめです。
というのも、ポケット型Wi-Fiでオンラインゲームをするのはポケット型Wi-Fiのスペック的にかなり厳しく、ラグが発生したりカクカクしたりします。
とくに使用可能なGB数が少ないプランでは、すぐに上限に到達してしまい、とてもポケット型Wi-Fiでは対応しきれません。したがって、通信速度を重視する人はポケット型Wi-Fiではなく、光回線を導入しましょう。
大人数で使用する場合
ポケット型Wi-Fiは同時に複数台数接続ができますが、同時接続できる上限があります。
ポケット型Wi-Fiには、端末によって1秒間に送信できるデータ量が決まっているため、接続台数が多くなるほど1台あたりの通信速度が遅くなる仕様があります。
また、日常的に上限ギリギリまでの台数を接続していると、通信が重くなってしまうので、人によってはストレスを感じるでしょう。
したがって、家族で1台のポケット型Wi-Fiを共有したり、多くの端末を同時に接続したりする場合は、ポケット型Wi-Fiではなく、光回線を導入するのがおすすめです。
山岳部で利用するために契約する人
ポケット型Wi-Fiはモバイル回線を使用しているため、山間部や電子機器の多い場所、コンクリートに囲まれている状況だと、通信が不安定になってしまいます。
したがって、山登りの際に利用する場合は、対応エリア内であるかどうかを確認してから、契約しましょう。
充電しなければならない
ポケット型Wi-Fiがおすすめではない人から少し逸れてしまいますが、ポケット型Wi-Fiは、充電しなければWi-Fiが利用できません。
つまり、充電が切れると使用できなくなってしまいます。うっかり充電を忘れてしまい、外でWi-Fiが利用できなくなるリスクが存在するので、充電を忘れてしまいそうな人にはあまりおすすめできません。
充電のひと手間があるとはいえ、スマートフォンと同じタイミングで充電するようにすればいつでも利用できるので、忘れないようにしましょう。
ポケット型Wi-Fiの通信制限に注意
ポケット型Wi-Fiを利用する上では、通信速度に注意しなければなりません。
具体的には以下の2点に注意して利用するようにしましょう。
無制限に使えるポケット型Wi-Fiはない
ポケット型Wi-Fiを調べていると「無制限プラン」などと記載されているため「一切の制限がない」と勘違いしてしまいそうですが、現実は違います。
月間容量が無制限で使えるポケット型Wi-Fiはあるものの、短い期間に大量のデータ通信を行う、規定のGB数を超えて使用するなどの使い方をすると、通信速度に制限がかかってしまいます。
こうしたWi-Fiをプロバイダでは「実質無制限」と表記しています。というのも、過去には速度制限のないプランが提供されていましたが、2020年に大規模な通信障害が起きたことから完全無制限のプランが廃止された経緯があります。
したがって、現在では通信制限のないプランは存在しておらず、実質無制限のプランしかありません。契約する前に、きちんと確認しておきましょう。
大量データの通信には向いていない
ポケット型Wi-Fiは大量のデータ通信にも不向きです。
ポケット型Wi-Fiは、契約した容量を超えてしまうと通信制限にかかってしまうためです。ワイモバイルの場合は7GBであり、月間で7GBを超えてしまうと低速になってしまいます。
これには、一部の人が大量にデータ通信を行った影響で、ほかの利用者が快適にインターネットを利用できなくなる事態を避ける目的があります。
利用者全員が公平にインターネットを利用する仕様となっているため、どこのプロバイダとも契約しても避けようがありません。
また、月間容量だけではなく、決められた日数で決められた容量を守らないと、同様に通信制限にかかってしまいます。
ポケット型Wi-Fiの場合、大量のデータ通信を行うとすぐに速度制限にかかってしまうため、大量のデータ通信に向いていないのです。
ポケット型Wi-Fiで物足りなくなった時は
ポケット型Wi-Fiで物足りなくなった場合は、いくつかの方法から選択して対策しなければなりません。
万が一ポケット型Wi-Fiで物足りなくなった場合は、以下を参考に対処しましょう。
光回線を活用する
ポケット型Wi-Fiを自宅でしか使っていない場合は、光回線を導入するのがおすすめです。
前述したとおり、導入には時間とコストがかかってしまいますが、通信制限やデータ通信量を気にしなくて良いので、いつでも快適にインターネットが利用できます。
オンラインゲームで頻繁に遊んだり、テレワークで生活していたりする人にとっては、ポケット型Wi-Fiでは正直不便です。
ポケット型Wi-Fiの通信速度に不満があったり、月間データ使用量をすぐに超過してしまったりする人は、光回線の活用を視野にいれましょう。
通信制限に余裕があるWi-Fiサービスを使う
簡単に光回線と言っても、賃貸物件では導入できない可能性もあります。
光回線を個人で導入できるかどうかは、管理会社に問い合わせてみましょう。
もし個人で導入できない場合には、別の対処法を考える必要があります。
現在賃貸物件で暮らしていて、光回線の導入ができない場合は、通信制限に余裕があるWi-Fiサービスの利用がおすすめです。
ワイモバイルでは、オートデータチャージに対応しています。
つまり、通信制限にかかってしまっても、自動的に快適なインターネットが利用できるようになります。
ほかにも料金は高くなってしまいますが、データ通信量の上限を引き上げれば、ポケット型Wi-Fiを快適に利用できるようになります。
場合によってはワイモバイル以外のプロバイダと契約しなければなりませんが、どうしても縛られたくない人は、使い放題のプランを提供しているプロバイダと契約するのがおすすめです。
ホームルーターを使うのも手段の1つ
「光回線を導入したいけれど工事ができない、でもポケット型Wi-Fiでは物足りない」人は、ホームルーターの導入がおすすめです。
ホームルーターは据え置き型のルーターとも呼ばれていて、ポケット型Wi-Fiと同様に工事の必要がありません。
コンセントを使用するため基本的に自宅での利用しかできませんが、ポケット型Wi-Fiより大きく性能のよいアンテナを内蔵しているため、通信が安定していて快適にインターネットが利用できます。
また、電波強度もポケット型Wi-Fiと比にならないほど強く、ポケット型Wi-Fiよりも多くの台数の接続が可能です。家族全員で端末を登録しても速度が遅くなる心配がないので、ストレスを感じません。
さらに、通信の安定性も兼ね備えているので、SNSや動画の視聴等でも通信速度にムラがないのも特徴です。
ホームルーターは機種も充実しているので、製品によっては5Gに対応している端末も存在します。5G対応エリア内でホームルーターを使えれば、ポケット型Wi-Fiよりも快適にインターネットを利用できます。
月額料金はポケット型Wi-Fiよりも少しだけ高い程度なので、導入も簡単にできます。
もちろん、引っ越し先でも問題なく利用です。
光回線の導入を検討している時点で、自宅での使用がメインになるはずですので、出先や移動中にWi-Fiを使用しないのであれば、1つの選択肢として考えてみるのはいかがでしょうか。
まとめ
ワイモバイルのポケット型Wi-Fiのメリットとデメリットについて理解できたでしょうか。
ワイモバイルで古くから提供されているサービスではありますが、デメリットの部分は上記のとおり、使い方を考えればあまり大きなマイナスにはなりません。
とはいえ、メリットの部分が大きいので、デメリットを上手に克服できるのであれば利用しても良いでしょう。
最新機器のA102ZTは回線速度や使用時間、5Gに対応している部分など、優秀な面が目立つので、契約すればかなり快適にWi-Fiの利用ができます。
海外旅行や海外出張の際でも問題なく使えるのも魅力です。
他社とよく比較した上で、ワイモバイルのポケット型Wi-Fiに契約してみてはいかがでしょうか。
コメント